2008年02月03日

第13回国家試験生理学




第12回を飛ばして第13回です

もうお気づきかと思いますが、この辺になると本来の生理学の問題、すなわち

体で起こっていることの仕組みについて答える問題が増えてきていますね

なので、各器官が行ってるお仕事の工程を理解することが得点の近道です

・アシドーシスの原因

アシドーシスはpHが酸性に傾くことでしたね

水素イオンが体内に多い

という状態がアシドーシスにつながります

調節する部分のメインは


呼吸と腎臓


これらについては説明済みですが、サブでpHに絡む部分があります

それが消化液

胃液はかなり酸性が強いです

それを小腸以降の重炭酸イオン含む消化液で中和してるんでした


胃液が減れば相対的にアルカリ性が高まってpHはアルカリに傾きます

逆に腸液が減ると胃液の酸性を中和しきれずにpHは酸性に傾きます

つまり

頻回の嘔吐 ⇒ アルカローシス 

下痢っぱなし ⇒ アシドーシス


となります

ここは各論の症状でも使える考えなんでおさえとくと後が楽です

・低タンパク血症のときに起こること

これは血漿タンパクの働きが衰えたらどうなるか考えればOKです

血漿タンパクの働きについては以前のものを参照してください

・末梢神経の圧迫で最初に障害されるのは?

決め手は太さです

逆に薬なんかで障害されやすいのは細いほうからです

これと関係している主な各論は顔面神経麻痺かな

顔面神経はほとんど運動神経だけど味覚も伝えます

さて、顔マの患者さん、味は感じないんでしょうか?

・損傷によって運動麻痺が起こらないのは

これの答え小脳なんですが

深く考えるとなんかはまりそうですよね

なので運動麻痺について定義しちゃえばいいんです

運動麻痺は 運動ニューロンの障害によって起きます

習う運動ニューロンは2種類

@錐体路(中枢)

A脊髄の運動ニューロン(末梢)


とすると関与する部分は限られますね(教科書参照)

この中に小脳は含まれていないので運動麻痺の原因とならないわけです



さて国家試験生理学13回までやってきましたが

epg*の持っている過去問がこの年度までなので生理学はここまでです

次回からこのシリーズは関係法規についてアップしてきます

実際にかなり臨床で使うんですよね(特に往診とか開業とかするとき)

なので過去問にないこともアップしちゃうかもしれません
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2008年02月02日

第11回国家試験生理学




第11回国家試験問題で、前回まで出なかった部分を中心に見ていきます

・酸素分圧に対して

原則を押さえてください


酸素は拡散で移動します


そしてこの情報だけで問題解けます(数値とか関係ないです)

拡散は 濃度の高いほうから低いほうへ移動するんでしたね

肺から細胞までの道をみると

肺 ⇒ 動脈血 ⇒ 毛細血管 ⇒ 細胞   です

なので

外気(肺胞気)から細胞に酸素が送られてくるには酸素分圧が

肺胞気 > 動脈血 > 細胞

にならないといけませんね

また 動脈血のほうが静脈血より酸素多いんで

肺胞気 > 動脈血 > 静脈血 

となります(リンパ液はここでは考えなくていいです)

・唾液分泌について

自律神経っていうと何かと『中枢は視床下部』としたくなりますが

唾液分泌中枢は延髄でしたね(じゅん・こ・おう・えん・だ(唾))

唾液腺について解剖と合わせて注意する点は

耳下腺は 舌咽神経(の副交感)支配

舌下腺、顎下腺は 顔面神経(の副交感)支配


ってことです

・呼吸商について

呼吸商は CO2/O2 で表します

これは化学反応式のCO2とO2の前についてる数字で割り算したものなんです

例えば、糖(グルコース)の場合

どっちも6(反応式は教科書に載ってます)なので6÷6=1 となります

糖の1をMAXに脂質の約0.7までの間の値をとります

・暑熱環境での反応

かるく図にしときました


暑いときの反応.png

こんな感じ

・尿量について

考えるのは

水分と血液の浸透圧(血液の濃さだと思えばいいかな?)

この2つについてです

水分が減る ⇒ 尿出してる場合じゃない ⇒ 尿量低下

浸透圧(濃さ)上がる ⇒(尿して)水出したら余計濃くなる ⇒ 尿量低下


こういう感じで考えれば答えが出せます

・何とか−何とか反射について

これは

前が求心性神経、後ろが遠心性神経を表してます

なので

求心性神経が

感覚神経なら体性、内臓求心性神経なら内臓

遠心性神経が

運動神経なら体性、自律神経なら内臓

をそれぞれ当てはめればイイんです

例:感覚神経+自律神経だったら?

感覚(体性)+自律(内臓)反射 ⇒ 体性−内臓反射 となるわけです
posted by epg* at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

2008年01月31日

第10回国家試験生理学



第10回生理学についてアップしていきます

・血漿タンパクについて

多い順にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンっていうのはいいですよね

働きを表にしておきます

血漿タンパク.png


・呼吸調節について

難しい単語で考えれば難しくなっちゃいます

呼吸が何をするためのものか考えてみましょう

生理学のメインテーマは細胞外液の状態を安定させることです

その中で呼吸は

細胞の代謝に必要な酸素の提供

代謝によって排出された物質を血管から外へ出す

細胞外液のpH調節


の役割を持っています

つまり

吸う ⇒ 酸素を多くしたい

吐く ⇒ 余分なもの捨てたい


という方向で考えれば解けます

この問題を例に考えてみましょう

酸素少ない ⇒ 多くしなきゃ ⇒ 吸う

二酸化炭素少ない ⇒ もう捨てなくてもいいかな ⇒ 吐くのやめる(呼吸抑制)

水素イオン濃度高い ⇒ 捨てなきゃ ⇒ 吐く(呼吸促進)

こんな感じで

・消化管の運動

小腸と大腸の違いを押さえとけばいいんじゃないかと

消化管の運動.png

・骨格筋の短縮(関与するのは)

明帯と暗帯

短くなるのは明帯です

明帯はI帯と呼ばれ

暗帯はA帯と呼ばれます

つまり短縮するのはI帯です
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2008年01月28日

第9回国家試験生理学




前回と同じように新情報のみアップしていきます

・細胞膜について(脂質、糖質、タンパク質の配置)

リン脂質:規則正しく二重に配列しています

タンパク質:適当に埋まってます

糖質:タンパク質にくっついてます

・呼吸のスパイログラム

1回換気量 = 普通の呼吸(500ml)

予備吸気量 = 思いっきり吸う(2〜3ℓ)

予備呼気量 = 思いっきり吐く(1ℓ)

残気量 = 全力で吐ききった後に体の(1〜1.5ℓ)

     (普通の呼吸には関与しません)

肺活量 = 1回換気量 + 予備(吸+呼)


・消化管ホルモンについて

表にしときました

消化管ホルモン.png

ちなみにセクレチンとコレシストキニンですが

セクレチンは塩酸の中和

コレシストキニンは消化


にそれぞれ重点を置いてます

その辺を意識しておけば混同せずにすむかと

・腎臓の体液調節について

pHは基本的に水素イオンを捨てることで行っています(再吸収ありません)

水の量に関与するのは

ろ過と再吸収です

ろ過された分から尿になるのは1%しかありません

つまり残りの水(99%)は再吸収されるわけです

水の再吸収をメインにやるのは

後葉から出るバゾプレッシン

ナトリウムイオンなどのついでに水を再吸収するのは

副腎皮質から出るアルドステロン

レニン・アンジオテンシン系が絡むのはここです


ちなみに

レニンやアンジオテンシンは脳内にもあります

こっちのほうは記憶に関与しているそうな

東洋医学で腎がボケ防止に関与するのとリンクするんでしょうかね?

・H波、M波について

問題で出たら難しく考える必要はありません

要するに

Mは運動神経内のみの波形

Hは脊髄を通る波形


ってだけです

M:運動神経⇒筋   

って言うのに対し

H:感覚神経⇒脊髄⇒運動神経⇒筋

のほうが時間かかる(潜時が長い)のは当然ですよね


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2008年01月27日

第8回国家試験生理学



第8回生理学をみていきます

もうだいぶ情報が出揃ってきたので

ここからは

新情報についてアップしていきます

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posted by epg* at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

2008年01月23日

第7回国家試験生理学




第7回生理学をみてきましょう

16問ありますが


もうほっとんど復習です

続きを読む
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2008年01月17日

第6回国家試験生理学




第6回生理学をみていきます

1.脊髄の運動ニューロンについて

脊髄レベルの運動ニューロンで知っとくべきは

・前にある(前角、前根)

・上位中枢の入力(主に錐体路から)を受ける

・神経支配比が各部で違う


くらいですかね

神経支配比ってのは、塾に例えて言うと

少数指導か大人数指導か

ってとこですか

少人数制(支配比が小さい)のが細かいところまで行き届くので

細かい運動ができると

つまり

大腿四頭筋の支配比は大きい、顔面筋の支配比は小さいってことです

2.大脳についての組み合わせは

復習問題ですね。これでたらラッキーです

3.交感神経β受容体が関与する機能

まさに第4回の復習そのものです

たしかαについて説明しましたよね

βはそれ以外なので

この問題では心拍数の増加が答えになります

4.中枢神経系シナプスの化学伝達物質について

これは教科書の表覚えるだけですが、前フリ問題です

ここで伝達物質の名前出したから次は作用聞いてもいいよね?

っていう

該当部分を読んでおくと良いですね

作用について書かれてるのは

・GABAとグリシン:抑制性

・グルタミン酸:興奮性

・オピオイドペプチド:鎮痛

・P物質:痛覚


です

5.物体を注視するときに起こる反射は?

ここに出てる反射は全ておさえてください

そして反射弓も図示できると臨床でも使えます

詳しくは「診察と手技がみえる」(※)に載ってますが

簡単にいうと

眼瞼反射:瞼たたくと目閉じる

角膜反射:目触ると閉じる

対光反射:瞳孔に光を当てると縮瞳する

輻輳反射:近くを見るときより目になる

(※)診察実技の参考に 参照

6.静止電位形成時の細胞膜について

これはイオン分布(外はナトリウム、中はカリウムとタンパク質イオンが多い)

によって作られます

これの維持にナトリウム・カリウムポンプが重要な役割を果たしてるのです

ちなみにコレは神経だけの話じゃなくて全ての細胞についての話です

7.尿細管で分泌されるのは?

復習そのものですね(解説済み)

8.黄体ホルモンの作用について

整理しましょう

時間:排卵後に分泌増加

何のためのホルモン:受精をしやすくする、妊娠の維持

そのほか:体温上昇、乳腺発育

です

妊娠した後に受精しないのは

プロジェステロンが排卵を抑えてるから

分娩時期には

分泌量が一気に落ちます

9.水の再吸収を促すホルモン

もう覚えました?

コレは腎臓に作用するホルモンから考えればいいんですよね

再吸収するのが水じゃないときもやってみてください

10.胃液の塩酸で活性化される消化酵素

もういいですよね5回か6回目だし

それよりも他の酵素について調べとくと吉

11.気道を拡張するのは?

コレは気管支喘息と絡めて覚えるといいと思います

よく、鍼は副交感刺激するのがいいのだ

っていいますが

気管支喘息の場合は逆なんですよね

こういうこと知っておいてねっていうメッセージだと思います

12.抵抗血管は?

血圧がらみで出したんでしょうね

答えは細動脈です

ここに交感神経が集中するわけです

ちなみに

大動脈 = 弾性血管

静脈 = 容量血管

です

13.吸気時の胸腔内圧について

整理します

起こること

(1):横隔膜、外肋間筋の収縮

(2)スペースが空く

(3)真空パックっぽくなる = 内圧が下がる(陰圧)

(4)肺が引っ張られる(広がる)

です

ちなみに  大気圧 ≒ 肺胞気圧  です 

胸腔内圧は大気圧(肺胞気圧)より低くないと肺が広がれません

14.繊維素溶解に関係するのは?

これは出血傾向(病理学)とあわせてやるべきですね

血液凝固と線溶系の図を説明できればバッチリです

ちなみに血液凝固因子のほとんどは

肝臓で作られてます

なので肝疾患の症状にはいつも出血傾向がのってるわけです

15.細胞膜の構成成分は?

答えとなるのはリン脂質かタンパク質しかありません

16.平均血圧について

公式なんでおさえときましょう

拡張期血圧 + 脈圧×1/3

だいぶ出揃ってきましたね

次回は第7回です
posted by epg* at 12:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

2008年01月14日

第5回国家試験生理学



第5回国家試験生理学を見ていきましょう

1.ナトリウムポンプについて

ナトリウムポンプについてって出てますが第1回1問目の復習です

能動輸送の例で紹介されているのはナトリウムポンプぐらいです

ちなみにナトリウムポンプでは

能動輸送によりナトリウムが外へカリウムが内へ移動します

2.出生後数年間で成人重量水準に達する器官

これは前フリです。

答えは脳です

が、生殖器、副腎、胸腺についても調べておくのが吉です

3.凝集素を持たない血液型は?

これは凝集原で考えたほうが理解しやすいです

ABO式の血液型は

抗原の有無で名前が決まってます

・A抗原のあるのがA型

・B抗原のあるのがB型

・AB両方持ってるのがAB型

・抗原もたない(AもBももたない)のがO型


O型のOはゼロなんです

合コンのネタに使ってください

それぞれの血液型は抗原に対する抗体(凝集素)があります

・A抗原に反応するのが凝集素α

・B抗原に反応するのが凝集素β


当然Aとα、Bとβがそろうと凝集(抗原抗体反応)しちゃうので

かぶらないように配置されてるわけです

A型にはβが、B型にはαが

ここでO型やAB型はというと

・Oはかぶらないので両方(α、β)あります

・ABはかぶるのでどっちもありません


1度理解しちゃえば忘れないと思います。これでこの系統はOKだし

4.心筋の特徴

前回の単収縮からの復習問題です

教科書の筋の章最終ページにある表を復習しておけば解ける問題に作られてます

5.心臓迷走神経について

これを本気で解くと解剖の知識も必要になります

が、これは第3回心周期の復習+前フリです

それで考えてみると怪しいのは「弁」です

等容性の時期と駆出期、拡張期で弁の開閉がされましたが

そのきっかけは

血圧でしたね(詳しくは血圧と乳頭筋)

弁の開閉が神経によって早まったり遅まったりしては困るわけです

さらに、これで迷走神経という名前が出てきたので

それに関連した部分が次回から出るという前フリにも使える

作る側も考えてますね

6.心電図

これは総論、各論でも使います

それぞれ抑えておいてください

7.リンパ系について

答え自体は消去法で選べば簡単です

これはリンパ系の働きについて免疫以外も確認してねってことだと思います

8.へーリング・ブロイエル反射について

これは 吸息をやめて呼息に切り替える反射です

これさえ知っておけば問題自体は復習です

が、一応流れを説明します

吸息をやめるということは肺が大きいということ

だから受容器は肺の伸びがわかる伸展受容器です

呼吸中枢は延髄にあります(以前書いたかも)

ここにつながる脳神経は\〜]U

このうちノドより下にくるのは]の迷走神経のみ

求心路は迷走神経の内臓求心性神経です

ここからがミソ

主な呼吸筋って

横隔膜と肋間筋ですよね

彼らは運動神経(横隔神経、肋間神経)支配です

ので

遠心路は運動神経(体性遠心性神経)です。副交感神経は関係しません

だからへーリング・ブロイエルは内臓・体性反射です

これ以上の知識は国家試験に問われません。ここまでやっちゃいましょう

9.随意運動の伝導路は

これ前回の答えそのままなんです

なのでここでは下行路と上行路の区別を紹介します

通路の名前は

「スタート」−「ゴール」路で構成されてます

皮質脊髄路ならスタートが大脳皮質、ゴールが脊髄

だから上下関係がわかってれば上行路か下行路かわかるわけです

10.脳脊髄液について

クラニアルやる人はきちんと勉強されることをオススメします

クラニアルって

事故でむちうち起こした患者さんにメチャメチャ有効です

脳室の脈絡叢で産生される

・脳室、中心管の内腔、クモ膜下腔を満たす

・脳静脈洞から静脈へ吸収される

・役目は

  脳脊髄における細胞外液の排出路

  脳脊髄を衝撃から守る

  脳の重量を軽くする(1,600g⇒50g程度まで)

です

11.ホルモン

新たに覚えなおしてください

12.糖質コルチコイドの作用

これはステロイド剤の作用について知ってほしいという意図が見えますね

糖質コルチコイドの作用を簡単にいうと

胃を代償にして万能な作用を起こす

といったところでしょうか

13.γ運動ニューロンについて

復習ですね

一応、主な特徴を挙げると

・脊髄前角にある

・錘内筋(両端)を支配する


・Aγ線維である(ちなみにα運動ニューロンはAα線維)

14.痛覚について

感覚の通路はすべておさえるべきですね

ポイントは中継所と左右に乗り換える位置です

15.特異動的作用について

これ復習そのものですね

飯食った後です(温かくなるでしょ?)

16.発熱について

発熱に関係する因子が何なのか知ってほしいんでしょうね

うつ熱(主な例は熱射病)とは全然対処が違うので注意です

発熱 = セットポイントがずれること(問題は視床下部)

うつ熱 = 産熱 > 放熱 になって体温が上昇している状態(問題は法熱量


・変性を起こす温度は42℃からです

・セットポイントがずれる = 深部体温がずれる

次回は第6回ですね
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2008年01月13日

第4回国家試験生理学



第4回国家試験生理学を見ていきましょう

1.解糖系で生成される高エネルギー化合物は?

高エネルギー化合物 = ATP ぐらいしか試験に出ません

なのでクエン酸回路だろうが、水素伝達系だろうが答えはATPです

2.ヒスタミンを遊離する細胞

前回、体液性免疫の問題が出ました

そこを復習しておけばできる問題です

肥満細胞とヒスタミンは病理学でも出てきます

3.第1心音が発生する心周期の時期

第1心音は房室弁が閉じるときに鳴る音です

言い換えると

心室に血液を入れた後、その入り口を閉じるときの音

となります

じゃあ、第2心音はというと

動脈弁を閉じるときに鳴る音です

言い換えて

心室から血液を出したあと、また貯めるために出口を閉じる音

となります

なので、

第1心音は 収縮期の始めの音

第2心音は 拡張期の始めの音


となるわけです

※この辺は図を描いて理解したほうが早いです

4.脳循環の特徴

前回腎血流量を調べたとき、脳についても%を出しました

そのレベルアップ版ですね

・脳の血流が絶えず変動するということは

  視覚、聴覚、言語能などが絶えず変動するということです(人それを病気という)

そうならないように脳の血流は絶えず一定に保たれるようになっています

・二酸化炭素は血管拡張物質です

 収縮物質と拡張物質を復習しておくと良いと思います

・脳組織はエネルギー源としてブドウ糖しか利用できません

 その原因の1つがこの血液―脳関門によるシャットアウトです


5.呼吸の化学受容器反射について

この反射によって引き起こされるのは

呼吸運動の促進です

この段階で

血液中の酸素分圧が増加することがこの反応の引き金にはならないですね

そしてこの反射の受容器の位置

動脈小体、大動脈  です

静脈には受容器ないので答えになりません

ちょっとムズイなと思ったらこうやって因数分解してください

わりとクリアに答えを導けますよ

ちなみに

ある反射の引き金を考えるとき

その反射によって起こる行動を促進する因子を集めれば良いと思います

6.酸化ヘモグロビンが最も増加する酸素分圧は?

これは次回以降の前フリ問題です

過去問でこういう問題をみつけたら必ずその周辺を勉強してください

高い確率でその次あたりに出題されます

答えは95mmHgなんですがこういう問題であまりにも関係ない数字は出ません

なので、最も多いのは?と出題されていたら最も多いのを選べばイイんです

7.小腸で吸収に適した構造は?

コレは解剖に近い問題ですね

最近の国家試験は各科目の枠を取っ払う傾向があるので

生理学の範囲を解いてていきなり各論が出たりもすると思いますが

まあふっつうに解けば良いと思います

ちなみに絨毛を全開に広げた面積はテニスコート1面分

広いですね。 広いほうが吸収量も増えるからだと思いますが

8.胃液の分泌を促進するホルモンは?

国家試験 胃液関係多いですねぇ もうレギュラー

理由を考えてみたんですけど、

日本人胃がん多いんですよ(衛生学)

最近では胃液の逆流による逆流性食道炎や

検査で異常の出ないNUDなどもでてるし


ストレスためやすい人種なんですね

9.大脳辺縁系の機能は?

大きく3つしかありません覚えちゃいましょう

本能行動の調節、情動行動、学習・記憶

です

10.内臓痛について

前の回の復習ですね。痛みはきちんと分類さえできれば間違えません

腸間膜は切っても痛くありません、伸ばすと痛いんです

伸びると痛い:電車の中で大をガマンしたことある勇者ならわかると思います

11.腎臓の構成要素の役割

糸球体 = 血液をろ過するときのフィルター役

ボーマン嚢 = ろ過された液を受け取る役

尿細管 = リサイクル(再吸収)するか捨てる(分泌)か選別する役

集合管 = 捨て決定のやつを尿路へ送る役


とラベルしておけば楽かと思います

12.神経筋接合部の特徴について

神経筋接合部とかいってますが、コレは 伝達の問題 です

伝達 = 1つの細胞の興奮が別の細胞に伝えられること

なので、特徴は

・一方向性(矢印でいうと⇒)

・遅延

・疲れやすい(あんまり続けて刺激すると伝わりにくくなる)

・酸素不足や薬物の影響を受ける

です。ちなみに

シナプス = ニューロンの神経終末と他の細胞との接合部

※この他の細胞に当たるものは、他のニューロン、筋、腺細胞です

基本的に末梢性の神経伝達物質はアセチルコリンです

例外が交感神経の節後ニューロンがシナプスする部分(交感神経の効果器)です

ここだけノルアドレナリンなんですね

そして

中枢をでてから最初にシナプスする部分はニコチン受容体です

つまり交感神経も副交感神経も筋もニコチン受容体にシナプスするわけですが

筋のニコチン受容体のみ クラーレ という物質で伝達が遮断されます

その違いを調べてくれよという意味でクラーレを入れたと思われます

さらに興奮性シナプスという用語は

興奮性シナプス ⇒ +の反応を起こす(胃の蠕動運動亢進とか)

抑制性シナプス ⇒ −の反応を起こす(胃の蠕動運動低下とか)


という意味を知ってもらいたくて選択肢に入れたのだと思います

出題には出題者の意図が表れます

出題者の立場になって復習に臨むと、復習効果が高いですよ

13.カテコールアミンα受容体の興奮で生じる効果

アドレナリン受容体にはαとβがあります

どちらか片方覚えておけば国家試験に対応できます

α受容体:血管平滑筋や胃腸・膀胱の括約筋に分布してこれらの筋を収縮させる

問題出たときこれ以外のものはβとすればいいわけです

14.内分泌腺とホルモンの組み合わせ

これは分類して覚えるしかないですね

出すホルモンが少ないものから覚えていくのが良いと思います

15.筋収縮について

これは復習問題です(問題が雑ですが)

新しい単語は単収縮と強縮だけです

・単収縮は心臓のみ

・ほかは強縮


と覚えとけば問題ありません

16.視覚の情報伝達について

今回は網膜で伝達に使う細胞についての問題です

網膜内での主な伝達経路は

視細胞 ⇒ 双極細胞 ⇒ 神経節細胞 (このまま視神経へつながる)

であり

水平細胞とアマクリン細胞はこれを修飾するものです

ちなみにグリア細胞はニューロンの支持細胞です

今のところレギュラーは

胃液、ホルモン、中枢神経系、運動、感覚、循環器、消化器

ですね

次回は第5回です
posted by epg* at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

2008年01月11日

第3回国家試験生理学



第3回国家試験生理学を見ていきましょう

1.心周期の等容性収縮期について

まず、心周期について大きく2つに分けます

@収縮期:心室が収縮している時期

A拡張期:心室が拡張している時期

どちらにも等容性がありますが

等容性とは、つまり すべての弁が閉じている状態 のことです

収縮期では、この等容性の時期に血圧を上げて駆出期で一気に血液を動脈に送ります

拡張期では、等容性の時期に血圧を下げて充満期に血液を心室に吸い込みます


以上のことから

血圧が最も高いのは駆出期 で 血圧が最も低いのは拡張期 となります

この材料で問題見てみましょう

・心室内圧は駆出期が最も高い

・すべての弁が閉じてるので当然動脈弁は閉じてます

・名前(等容性)の通り、容積が等しいので増加しません

・血液入ってくるのは拡張期です

ってことで答えがわかります

心臓系の解剖生理は各論の心疾患でも使えます(理論を1度作ればお得な問題)

2.血液の酸塩基平衡について

重要なイオンは 水素イオン と 重炭酸イオン です

水素イオンが多い ⇒ 酸性に傾く  水素イオンが少ない ⇒ アルカリ性に傾く

重炭酸イオンはこの水素イオンを中和する働きがあります


3.細胞小器官について

どうせ覚えなきゃいけないので軽く書いておきます

ミトコンドリア:ATP(エネルギーの通貨)を合成する

ゴルジ装置:タンパク質の濃縮、分泌

リソソーム:不要物を分解

小胞体は2種類あります

粗面小胞体:リボソーム上でタンパク質合成

滑面小胞体:代謝、貯蔵に関与(細胞により異なる)


4.細胞外液について

細胞外液(体液の20%) = 血漿(5%) + 間質液(15%)

ナトリウムイオンが圧倒的に多い


細胞の主な構成要素はタンパク質です

なので

細胞内液の方が細胞外液よりもタンパク多いです

組成は原始海水(生命が誕生したころの海水)と似ている

5.排卵に絡むホルモンについて

まず整理します

卵胞 = 卵巣の皮質にあるもので、卵子を育てる役

黄体 = 排卵後、卵巣内に残った卵胞が変化したもの


下垂体前葉から出るホルモン = 卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン

卵胞から出るホルモン = エストロゲ(ジェ)ン

黄体から出るホルモン = プロゲ(ジェ)ステロン


ここまでの情報で排卵後に出るホルモンは

排卵後に出現する黄体から出るホルモン、プロゲステロンのみです

どこから出るか、いつ出るか、女性ホルモンではこれらが重要です

6.胃腺について

これは1,2回を復習しておけば大丈夫ですね。一応書いておくと

主細胞 ⇒ ペプシノーゲン

壁細胞 ⇒ 塩酸

副細胞 ⇒ ムチン(粘液)

内分泌細胞 ⇒ ガストリン

7.胆汁酸について

作用は 脂肪乳化(脂肪を分解しやすくする)です

※リパーゼ(脂質分解酵素)は単独ではあまり脂肪分解できません

ちなみに胆汁の成分は

胆汁酸、ビリルビン、コレステロール です

これを頭の片隅に入れておくと各論(肝胆疾患)のときに役立ちます


8.筋紡錘について

復習+αの問題。最低限覚えてて欲しいことは

・受容器であるということ ⇒ 遠心性なんて無い

・γ運動ニューロンによって調節されること(正確には錘内筋を収縮することにより)

・求心路はAα線維(感覚でいうとTa群求心性線維)


です

9.安静時の腎血流量について

肝臓とほぼ同じの25%です。まさに肝腎要ですね

ちなみに脳は15%、 心臓は5%(冠状動脈に流す分)

肺は心臓(右心室)を出た血液がすべて通ります ⇒ 100%

10.神経線維の興奮伝導について

3原則です

・絶縁性:隣に移らない ⇒ 痛みの刺激が感覚に移ったら大変です

・不減衰:スピード落ちない

・両方向性:文字通り両方向に活動電位が伝わる


ちなみに

伝導 = 活動電位が軸索を伝わること

つまり

これ(伝導)は軸索内の話です。伝達と混同しやすいので注意

11.皮膚反射でないのは

復習でできる問題ですね

皮膚反射 ⇒ 受容器が皮膚にある反射

咬筋反射 ⇒ 受容器は筋紡錘なので深部反射です(唯一脳幹を介す伸張反射)

12.感覚性言語中枢あるのは?

もうOKですね。復習そのままです

13.レム睡眠について

第1回の脳波で出したレム睡眠という単語についてきいてきました

・REM(Rapid Eye Moving)睡眠。( )の中を訳すと(速い、目、動いてる)です

・夢見る

・呼吸乱れる

・睡眠時間の25%を占める(1日に4〜5回)


14.錐体路の経路について

錐体路で覚える経路は2つしかありません

・皮質脊髄路 : 大脳皮質 ⇒ 脊髄 への通路

・皮質核(延髄)路 : 大脳皮質 ⇒ 脳幹の運動核(顔面の運動に関与する)


15.網膜で明暗を感じるのは?

・杆状体細胞 ⇒ 明暗を感じる

・錐状体細胞 ⇒ 色を感じる 

16.体液性免疫に関与するリンパ球は?

整理します

(体)液性免疫 = 液性因子(この場合抗体)が中心に攻撃する

細胞性免疫 = 細胞が攻撃する(細胞が中心)

抗体を産生するのは形質細胞

形質細胞はB細胞が変化(分化)したもの


なので答えはB細胞です

徐々に見えてきたと思いますが

国家試験の生理学は臨床医学各論とリンクするように作られています

関連分野の各論を同時にやれば、より生理学の知識が活きてくると思います
posted by epg* at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

2008年01月10日

第2回国家試験生理学の知識



前回の続きで

国家試験 第2回の生理学をみていきます(ちょっと長いです)

復習で5割は取れる問題にできてますね

1.尿細管での現象と浸透圧とのコラボ問題

  前回の試験で尿細管で分泌(捨てられる)、再吸収(リサイクル)について出ました

  そして前回の1問目で浸透(水を引き込む力)について触れました

  なので合わせると

  尿細管で再吸収をした物のうち、体液の水を引き込む力が弱まるのは?

  と言い換えられます

  ってことで答えは水になるわけです

  理由は簡単。水が増えたら水を引き込む必要性が減るからです

  こんな感じで国家試験は前の回の復習で合格点取れるように作られてます

  ちなみに

  ナトリウムの再吸収を促進するホルモンは?
  ブドウ糖はどれくらい再吸収される?


  などを復習しておくと各論でも使えますよ

2.サイロキシンの作用

  活発になるもの、成長系を選んでおけば問題ありません

  ちなみに

  体液量の増加 ⇒ 腎臓での水の再吸収を促すホルモン
  なので

  習ってるものでは バゾプレッシン と アルドステロン でしょう

※ホルモンの勉強はダイレクトで各論(内分泌疾患)に使えます

3.外気温が下がるとうんぬんとか言ってますが

言い換えれば 産熱現象はどれか ですよね(前回の復習問題)

  復習してた人は答えがすぐ選べるわけです

  他の選択肢は全部 放熱現象 です

4.血糖下げるホルモンは?

  今の試験でこんな問題でないので

インスリンがどんな働きをした結果、血糖を下げるのか

ここに注目したほうが糖尿病の勉強にもなってお得です

結構、患者さん インスリン って言葉は知ってますし、

血糖についてもヘモグロビンA1c(後述)の値とか平気で語ったりします

グルカゴンはインスリンの逆で覚えれば試験は平気です

アドレナリンは交感神経の働きとかぶるで通用します

ガストリンは前回の復習で、塩酸分泌促進(胃の壁細胞に働きかけることで)


5.大脳の機能局在

  これも前回の復習問題。図で確認するのが手っ取り早いですね

6.α運動ニューロンについて

  これは重要であり、敬遠しがちな範囲「運動」の問題です

絶対必要なのは

  起始:脳なら脳神経運動核、 脊髄なら前角

  軸索:有髄のAα線維 (Ta群とは分類違うので注意。あっちは感覚)

  終末:末端から出るのはアセチルコリン

  支配:支配するのはいわゆる筋肉(錘外筋)


です

7.痛みについて

  コレは鍼灸師になるうえで避けられない問題ですね

今の段階で絶対抑えるべきなのは

  ・部位で3つに分かれる(皮膚、内臓、それ以外の深部)

  ・皮膚には速い痛みと遅い痛みがある

  ・局在性が明確なのは速い痛みのみ。あとは不明瞭

  ・基本的に主な線維はC線維。速い痛みのみAδ

  ・受容器は自由神経終末

  ・内因性鎮痛物質(内因性オピオイド)というのがあり、

   エンドルフィン、エンケファリンって名前が付いてる

8.脊髄反射について

  「運動」の章からもう1問。これは分類を知ってれば解けます

  教科書で確認する部分は

  脊髄レベルでの運動調節 と 脳幹レベルでの運動調節 です

9.味覚について

  東洋医学で舌診するからなんでしょうか?舌関連の問題多いです

覚えるべきは
  
  ・基本味とそれを感受しやすい部位

  ・受容器細胞は味蕾の味細胞

  ・味覚と関係する神経:前2/3が顔面神経由来、後1/3が舌咽神経由来

10.心臓のスターリングの法則

   スターリングの法則を身近に例えると ゴムの法則 といえます

   お笑いで口にくわえて引っ張るやつをイメージすると良いでしょう

   右心房に入ってきた量が多い ⇒ 左心室から出る量も多い

   これを基本に覚えとくと後が便利です(心臓疾患のときとか)

11.DNAについて

   常識の範囲内でいいと思います

   ・遺伝情報をつめた本であり
  
  ・4種類の塩基(後述)で構成され

  ・二重らせん構造をしている

12.血漿中のアルブミンについて

   むくみ治療をする人はコレについての勉強はmustです

  ・血漿の浸透圧維持(膠質浸透圧)に関与する

    コレが崩れるからむくみが起こるのです

他にも
 
  ・血漿中に最も多いアミノ酸である(アルブミン>グロブリン>フィブリノゲン)

  ・細胞へのアミノ酸供給源である

ちなみに

   抗体として働くのは γ‐グロブリン で製造される部位も違います(骨髄)

13.呼吸についてスパイログラムと胸腔の図から問題出てます

   ・1回換気量 = 普通の呼吸で出入りする量

   ・予備吸気量 = 全開で吸ったときの量

   ・予備呼気量 = 全開で吐いたときの量

   ・残気量 = 吐き出しきった後に残る量

   ・陰圧って ≒ 内側に引っ張る力

    肺は内側(腹側)に引っ張られることで空気を入れられる大きさになる


   気胸で肺がちっちゃくなっちゃうのは陰圧が無くなって内側に引張れないから

14.小腸で吸収されるのは?

   最終単位まで分解したものです

   糖:グルコース  タンパク質:アミノ酸  脂質:(大部分)トリグリセリド

15.血圧を上昇させる因子は?

   血圧 = 心拍出量 × 総抹消抵抗

   なので選ぶのは

   心拍出量を上げる ⇒ 右心房にたくさん血液帰るなど や

   総抹消抵抗上げる ⇒ 交感神経活動亢進(細動脈の抵抗上がる)などです

16.視床下部に調節中枢が無いのは?

   視床下部にある調節中枢は

   ほとんど ホルモン・自律神経機能に絡んでます
   闇雲に覚えるよりは

ホルモンなどの働きとかぶるものは視床下部関係ある とした方が良いですね

次回は3回目の生理学をみていきます
posted by epg* at 11:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | 国家試験生理

2008年01月08日

第1回国家試験生理学に必要な知識


ここんとこ本の紹介ばっかりなので

今回は

国家試験の生理学 第1回に必要な知識をみていきましょう

第1回はどれも用語の確認です

1.用語の説明

  拡散 = 濃度の高いほうから低いほうへ

  浸透 = 濃度の低いほうから高いほうへ(水を引く力)

  ろ過 = こしとる

  能動輸送 = エネルギーを使って輸送する


※どこでそれぞれの作用が行われているか確認すると吉

2.作用を答えさせる問題

  ビリルビン = ヘモグロビンの分解産物(うんちの色)

  エリスロポエチン = 赤血球産生

  トロンビン = 血液凝固に関する

  フィブリン = 血液凝固に関する


3.安静時1回心拍出量 = 約70ml

※1分間ではどうですか?

4.呼吸調節について

  呼吸中枢は延髄にある(呼息中枢と吸息中枢)

  息を吸えば肺が伸展するのは当然だし、吸ったら吐かないと(呼息促進)

  血液pHが下がる ⇒ 二酸化炭素がたまる ⇒ 息止めてるようなもの

  血液pHが上がる ⇒ 二酸化炭素が少ない ⇒ 息吐きすぎ

  動脈血酸素分圧 ≒ 血液中の酸素量みたいなもの

  これが少ない ⇒ 血液に酸素が足りない ⇒ 呼吸しないと(呼吸促進)

5.消化管ホルモンの作用について

  ガストリン = 胃液の分泌促進

  コレシストキニン = 酵素多めの膵液分泌

  セクレチン = 重炭酸イオン多め(中和するため)の膵液分泌

  ソマトスタチン(腸管) = 消化器系の分泌抑制


6.肝臓の機能について
  問題は消化管ホルモン分泌とかけている

  肝機能(大きく5つ、どうせ覚えなきゃいけないので書いときます)

   @物質代謝 = 分解や合成。基本的に肝臓の機能はコレに集約される
     糖代謝:グリコーゲン(貯蔵) ⇔ グルコース(血糖として使う)
     脂質代謝:脂肪の合成分解。コレステロールの合成
     タンパク質代謝:アミノ酸 ⇒ 各種タンパク質合成
                   (アルブミン、フィブリノゲンなど)
            不要なアミノ酸分解で出たアンモニアを尿素に変換
     そのほかにもいろいろ
   A胆汁の生成

   B血液の貯蔵所(全身の10%)

   C生体防御:クッパー細胞(肝臓でのマクロファージ)

   D解毒


7.骨格筋について

  横紋構造がある

  白は疲れやすく、赤は疲れにくい

  筋収縮のエネルギーはATPの分解によって得られる

  筋収縮に伴って熱産生が起こる


8.交感神経の興奮で起こる現象について

  要するに今すぐ全力で行動できそうなものを選ぶ

9.中枢の位置について

  言語中枢は通常、左半球にある
感覚性言語中枢(ウェルニッケ領域)は側頭葉
運動性言語中枢(ブローカ領域)は前頭葉

  味覚野は頭頂葉、視覚野は後頭葉

  膝蓋腱反射の中枢は脊髄(L2~4)

10.脳波について
 
   精神活動中 ⇒ β波

   安静閉眼時 ⇒ α波

  レム睡眠時 ⇒ 活動時を思わせるような波(β波)

  ノンレム睡眠時 ⇒ θとδ波


11.熱産生を起こすのは(6つ)

   @基礎代謝

   Aさっきも書いたけど筋収縮(ふるえ産熱)
  
   B非ふるえ産熱  (ふるえ産熱とセットで覚えると吉)

   Cホルモンの作用(詳しくは後で)

   D食事後の産熱(特異動的作用)
  
 E放熱の防止(当然なので、その具体例を覚えると放熱についても学べる)

12.健康成人の尿細管に分泌されるのは?

   言い換えると 尿として捨てるのは? になる

   アンモニア、水素イオン、尿素、お薬

   と、水素イオン以外は考えればわかるので水素イオンを覚えれば吉
   ちなみに、何ゆえ水素イオン捨てるのかは問4のpHと関係あり(後述)

13.下垂体後葉ホルモンは?
   
   オキシトシン と バゾプレッシン しかない

   作用は後述

以上が第1回の生理学の問題に必要な知識です

まだ、単語の意味知ってればいけるものばかりですね

これから2回、3回とどうレベルアップしていくのか書き出していくので

必要な知識の参考にしてみてください
posted by epg* at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国家試験生理

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