2008年02月14日

(7)中医婦科F妊娠期の生理現象

今回は妊娠期に起こることをアップしていきます

@生理としてまず起こるのは

腎気の旺盛化、衝・任脈の盛通、陰器の肥厚などです

A妊娠周期

妊娠早期(3ヶ月より前)

流産しない様に収斂作用のある物を欲しがります(酸っぱいものには収斂作用があります

妊娠中期(3ヶ月より後)

胎児がどんどん成長してくるので陰血が不足してきます

陰が減ると、肝の気が上がるのを抑えられなくなるので

イライラしやすくなるそうです

妊娠24週以降

胎児が体の各部を圧迫してくるので

排尿困難、便秘、むくみなどを生じるそうです

これはもともと腎気虚、脾気虚の方に多いそうな

また

出産には大量の気血を消費するため


出産後に体質が変わるということがあります



治療にあたって出産前後の体質の違いは重要な情報となりますので

聴ける場合は聴いておいた方が治療方針を絞りやすいです
タグ:中医学
posted by epg* at 18:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学各論

2008年02月12日

(6)中医婦科E帯下

帯下は

陰中に排泄される白色または透明な粘稠性の液体です(正常な生理現象)

@帯下の生理作用

陰部の潤いを保つことと、補益です

A帯下の生成代謝

生成に関与する臓:腎と脾

腎気が充実しているときは帯下はむやみに出ません ⇒ 出過ぎは腎気不足を考える

逆に帯下が全く無い ⇒ 子宮自体が十分に栄養されてない可能性を考える

分泌に関与する経脈:任脈と帯脈

タグ:中医学
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2008年02月11日

(5)中医婦科D月経の考え方(経色・経量・経質)

経量は月経時に出る量

この情報から

蔵血、精血同源、統血の不足、熱性

の状態がわかります

だいたい50〜80ccと言われているようですが、epg*はわかりません

3日くらいまで多く、その後徐々に少なくなるのを正常とするようです

また年齢とともに少なくなる模様


量が少ないとき

蔵血がうまくいってない、精や血の不足など

血の不足(血虚)をメインに考えます

量が多いときは

統血不足や熱がこもることが考えられますが

統血不足の場合は気虚証(脾気が不足)

熱の場合は実証

治療方針が真逆です


こんなときは生理の出方・勢いで判断するようです(勢い強いほうが実証)

経色・経質は月経の色や質を示し

この情報から

気血不足、熱、瘀血

の状態がわかります

色は正常な場合

普通よりやや淡⇒紅(通常の出血より少し濃い目)⇒終わりごろはやや紫

とすすみます

薄すぎれば虚、濃すぎれば実です

質は

水っぽさと塊の有無で判断し

水っぽすぎれば虚、塊多ければ実です

タグ:中医学
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2008年02月10日

(4)中医婦科C月経の考え方(周期)

中医学においての月経では

血は月経の主要成分としてみなされ

気は血の統制・運行・調節を行うものとして扱われています

月経は気血の変化(陰陽の変化)によって規則的に出現します

その周期は28日前後(これは生理学でも同じ)

行経期、経後期、経間期、経前期

の4期に分類されます

行経期は生理学で言うところの月経期です

この時期、血を放出するため虚証に傾きます

その後、経後期に移行しますが

ここから徐々に気血が回復していきます

そして経間期の時期に

虚と実がイーブンになり、排卵期を迎えます

ここから経前期(次の行経期(月経)に向けての準備)に入り

状態は実証に傾きます(この間14日)

その後はまた行経期からの繰り返しです

ちなみに行経期(月経時期)は

平均3〜7日です(3日未満、8日以上続く場合は疾病状態と考えられます)
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2008年02月09日

(3)中医婦科B婦人科における中心的な臓腑

今回は婦人科における中心的な臓腑についてアップします


後天の臓腑として脾胃


先天の臓腑として肝・腎



が中心となります

まず脾胃について

脾は生化気血の源といい

栄養分を気や血に変化させる源泉になります(まぁ消化器系ですから)

胃はよく脾とセットで扱われるのですが

ここでは胃が陽明経に属することが関係しています

陽明経は多気多血(気も血も多い)であり、その経は気衝穴で衝脈に合流するので

胞脈に血を補充したいときに使ったりします


この2つは婦人科の中心である『血を生み出す』のに重要なんです

また、2つとも消化器系として働いていることから

つわりは、胃気の逆行であるとされています

ちなみに、乳は『白い血』といわれ

脾の統血作用と胃経の通り具合(胃経は乳を通る)によって分泌量を調節しています

次に肝について

これは以前アップした、蔵血(血の分配)と疏泄を主るという部分が深く関与します

疏泄は乳の張り具合と関連があります

月経が近くなると

蔵血作用で胞脈に血を送りこむのが優先され肝経の気がつまり易くなります

肝経は乳にも分布しているので、月経が近づくと乳が張りやすくなるんです

また、疏泄による気機の調節は精神的にも影響を与え

肝気のつまり(鬱滞)はイライラを起こしやすくします

そして腎について

腎は先天の本(発育・成長・生殖を主る)であるので

関与するのは当然といえば当然なんですが

それ以外にも

封蔵(妊娠した状態を維持し流産させない)

衝任脈の本

陰陽の元

天癸(生殖能力)の源


といった作用が関与します

また、腎と肝は

水は木を生み(精は血を生み) ⇔ 血は精となる

という精血同源の関係にあります

要するに精も血も互いに資源となり滋養しあってるってことです

なので

腎精の欠損は肝血の不足につながります

タグ:中医学
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2008年02月08日

(2)中医婦科A婦人科における気血の考え方


気血や臓腑に関して、婦人科では考え方が少し違うのでアップしておきます

・気血に関して

通常、気や血はその過不足によって考えるので、病によって違うんですが

婦人科の場合は


血を中心に考えます


月経も、帯下(オリモノ)も、妊娠も、出産も、お乳あげるのも

すべて血が元にあって気はその調節役という認識のようです

また男子の先天(元)は腎なのですが

女子の先天は肝(蔵血絡みだから?)です

まさか女性がアルコールに強いのはここに秘密が…?

次は婦人科に関係の深い臓腑についてです
タグ:中医学
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2008年02月07日

(1)中医婦科@胞脈

中医学各論、いきなり婦人科(中医学で言うと中医婦科)です

最初は中医婦科において必要な用語からアップしていきます

まず、女性特有の器官として挙げられているのは

・女子胞(今で言う子宮)


胞脈(女子胞に分布する経脈)



の2つです

女子胞は

奇恒の腑の1つであり、月経の進行と妊娠、胎児の育成をする

という役割を持っています

これは解剖生理学で学んでいる内容と大差ありません

それよりもここでおさえとこうと思うのは


胞脈です


胞脈は女子胞に通じる脈

他の経を治療しても、胞脈を整えなければ子宮(女子胞)の調節はできません

胞脈の中心は 衝脈 と 任脈

衝脈は

胞中(女子胞内)から起こり、腎経の奥を走行して最終的に顔まで行きます

任脈のほかに、多気多血の胃経とも交会しているので『血海』とも呼ばれます

任脈は

衝脈と同じく胞中から始まり、体の正中線を通って顔まで行きます

十二経の特に陰経を束ねる働きがあります

婦人科治療を考えるとき

病は衝任脈にあり、それを肝・脾・腎経で調節する

って言うのがセオリーのようです

こんな感じに、婦人科治療はこの衝・任脈が重要なんですが

じつは、この辺あんまり記述無いんです。日本語の本。

中国語ならあるかもしれないので探してみます

タグ:中医学
posted by epg* at 15:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学各論

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