2008年03月08日

臨床医学総論(13)肥満B肥満の分類

肥満は大きく3つに分類されてます

@単純性肥満


ふつうの肥満です


エネルギーの摂取過剰や消費不足によってもたらされたものなので


食べ過ぎや運動不足を解消するのが基本的な解決策です





epg*は鍼や骨盤ダイエットで減少するのを確認しました

鍼の場合は過剰な食欲を抑えたり余分な吸収を抑える方面が強いようです

A病的肥満

@のバージョンアップだと思っていただければ差し支えありません

呼吸や歩行などに困難を来たすほどに高度となった肥満です

B症候性肥満

他の病気の随伴症状として出る肥満です


視床下部の異常、代謝異常・内分泌疾患などから来る場合があります


@.視床下部性

A.内分泌性・代謝異常

・クッシング症候群(副腎皮質ホルモンの過剰による中心性肥満)

・甲状腺機能低下症(甲状腺機能の低下による脂肪分解の阻害)

・副甲状腺機能異常
(パラソルモンに対する細胞の反応異常で肥満、低身長、円形顔貌、中手骨・中足骨の短縮などを特徴とする症状が出ることアリ)

・多嚢胞性卵巣症候群(肥満+男性化(多毛、にきび、低声音など))

B.薬の副作用

アレルギーが強くてステロイドをバンバン使ってる患者さんにみられる事があります

当然ですよね。人為的にクッシング症候群起こしてるようなものですから




ふつう病気なったら太りません(痩せます)



なので太ってくる病気があったら症候性を疑ったほうが無難です

そして精査の結果でこれらの異常が認められなかった場合

その肥満の原因には

運動不足、食べすぎがほぼ間違いなく関係します

これは患者さんの訴えの裏に隠れていることもあるので注意です

実際、epg*があたった患者さんにも『ご飯食べてないのに痩せないの』って言う方いて

よーく順を追って聴いていくと




1日に3回おやつ(うち2回が深夜)摂ってました 



むしろそれで痩せてたらそっちのが異常じゃねと思いますが

本人はホントに気づかないもんです


自分の見立てと患者さんの状態にくい違いがあったら

どっかに隠されてることがあるんじゃないかぐらいのスタンスで診た方が

冷静な治療ができそうですね
タグ:症候学

2008年03月03日

臨床医学総論(12)肥満A肥満によるリスク


脂肪沈着は、一般に

皮下脂肪 ⇒ 内臓脂肪 ⇒ 臓器にへばりつく脂肪

となっていき、それに伴って合併症の頻度は大きくなります

肥満によって、かかるリスクがあがると言われてるのはこれらの方々

@高脂血症(高中性脂肪血症、高コレステロール血症を含む)

A動脈硬化

これと関連して

・虚血性心疾患

・脳梗塞(脳出血は痩せてる人がなりやすいです)
 衛生学で習うと思いますが脂肪摂取量が増えるごとに脳梗塞になる割合が増え

脳出血になる割合が減ります

・閉塞性動脈硬化症

・高血圧

B糖尿病

C体重負担による、変形性関節症(圧倒的にです)

D睡眠時無呼吸症候群(舌が大きくなって気道をふさいじゃうのが原因)

Eがん(これはそこまで肥満によって影響を受けるとは思えませんが、言われます)

F内臓器能力低下による体臭の悪化(これけっこう独特の香りがします)

その他に

これは病気ではありませんが、一番影響を受けるのは運動量じゃないかと思います

これは最大93kgまでいったepg*の経験ですが、太ると





動くのが信じられないほどめんどい




です

そして体調が悪くなってますます動かなくなる悪循環

上に挙げた病気も、この運動不足と絡んで罹患するリスクが上がるんじゃないかと

実際、テロメア(寿命を決めるテープのようなもの)の長さも

運動不足の場合10年分短くなるようだし(『お医者さんになろう』の時事ネタ参照)

なんにせよ過度な肥満は健康にホント良くないので、ダイエットして

標準〜軽い肥満くらいにおさえましょ(痩せすぎも命の危険があるので注意)

ちなみに93kgのepg*を70kg台までもってきたのは



さんぽ と 飯記録(今だとレコーディングダイエット?)



です

臨床医学総論(7)肥満@概念と基準

epg*、自分を実験台にダイエットをするようにしてから

自然とココ(肥満を調べる)に意識がいくようになりました

敵を倒すには情報が必須ですから

・概念

だいたい標準体重より20%以上体重が重いくらいから肥満というそうですが

いろんな基準があります。一番有名なのはBMIですかね

BMIの出し方は


体重(kg)/身長(cm)の2乗


で、クラス分けすると

18.5未満はやせすぎ

18.5以上25未満なら標準

25以上30未満から肥満

30以上は高度な肥満

となります


BMI=22を保った体重が最も病気にかかりにくいとされてますが


この基準、測定項目が体重と身長だけなので

スポーツ選手みたいに体格のいい人も肥満に該当してしまいます

体脂肪率とか、内臓脂肪量とか、筋肉・骨量とか

いろんな因子をみないとホントの肥満ってわかんないものです

最近では体脂肪も量れる体重計がでてるので参考にできると思います

ちなみに標準体脂肪率は

男性で15〜19%、女性では20〜25%であります

でも

『体重計クラスでわかる体脂肪率はあくまで参考程度

体脂肪率を調べるならCTやMRIで体脂肪面積を測定してだすのが最も正確なんだ

とDrにはいわれました

そこまでして体脂肪出す奴いんのか?!











いるそうです  世の中って広いんだなぁ


タグ:症候学

2008年02月29日

臨床医学総論(6)下痢B予防とケア


@水分補給


下痢の際には通常より多くの水分が失われるためです

一般なら薄めたスポーツドリンクを少しずつ取るのがベスト


このとき冷えてる飲み物はNG


軽い下痢の場合は酸味ある物(梅干など)も効果アリです

下腹部を暖めるのも症状軽減に役立ちます


でも感染の場合


治療の原則はドレナージですよね


なのでここでは下痢をすることで体を守ってるわけで

下手にとめると感染が広がってしまう恐れもあります

感染に思い当たるふしのある場合は

さっさと病院が安全(のはず)です
タグ:症候学

2008年02月28日

臨床医学総論(9)下痢A症状と脱水症状の危険性

便が水状になる以外の主な症状としては、

@腹痛(主に下腹部)


A脱水症状(これ重要です、危険兆候として)


B悪心・嘔吐

C食欲減退

D体力消耗(当然といえば当然ですが)

などが挙げられます


脱水症状では

ミネラル分なども消耗します ⇒ 電解質異常

大便は通常アルカリ性(小腸以降の腸液は重炭酸イオン多く含むため)です

なので出すぎると

体液の酸塩基平衡が酸性に向かいます ⇒ アシドーシス

マクロ解剖生理学でも触れたとおりアシドーシスに傾きすぎると


お亡くなりになります


なので危険兆候なんです

逆に嘔吐の場合は

酸性の胃液を吐くため酸塩基平衡がアルカリ性に向かいアルカローシスになります

タグ:症候学

2008年02月27日

臨床医学総論(8)下痢@概念と原因

T.概念

ふつう、大便は小腸や大腸に水分を吸収されたあと排出されるんですが

何らかの原因で水分を多分に残したまま排出される事があります

これがいわゆる下痢です

U.原因

日常で多く見られる原因としては、

@消化不良 − 食べ過ぎ、早食い、寝る前に食事をした場合など

A食中毒

毒キノコなどの有害物質によるもの

細菌やウイルスに経口感染して起こるもの

B冷たいものの飲み過ぎ(これかなり多いです)

C飲酒した後の翌朝

D腹を冷やしたり、食後にベルトを締め付けすぎた時

などですが

それ以外の特に症状が長く続く場合は、次の可能性も視野に入れたほうが無難です

@炎症性腸疾患 − 潰瘍性大腸炎、クローン病など

Aストレス体質 − 過敏性腸症候群、不安障害による心身症など

B神経性の消化不良

C薬の副作用(これは医師に相談するのがベスト)

タグ:症候学

2008年02月26日

臨床医学総論(7)便秘B便秘が女性に多い理由考察

便秘は男性よりも女性に多いです

理由を挙げていきます

まず解剖生理学的に


@男性に比べ、排便に必要な括約筋、腹筋の力が弱いこと


ここに社会面を加えて考えると

A外や人前で便意を催したときなどでも、排便を躊躇、我慢しちゃう傾向がある


⇒ 排便のリズムが狂って排便反射が鈍くなる


B過度なダイエット(食べないこと)によって腸の蠕動運動が弱くなる


C黄体ホルモン(プロジェステロン)が体内に水分を蓄積しようとする

⇒ 排便に必要な水分が補給されなくなってしまう

+して、プロジェステロンは流産を防ぐために括約筋を収縮させる働きがある

⇒ 排泄が困難に

D女性は骨盤が広い

⇒ 腸が下垂しやすくなり、腸が不安定になる

⇒ 下半身に脂肪が溜まりやすくなるために、血液も骨盤に滞りがち

⇒ 腸の働き弱まりやすい

E便秘薬の使いすぎ

などです

ちなみに男女ともストレスは腸に影響を与えますが


女性は便秘に、男性は下痢になりやすいです

タグ:症候学

2008年02月25日

臨床医学各論(7)テニス肘〜発生要因〜

epg*の勤めてるクリニック

肘痛でもテニス肘の患者さん結構います

前回の上腕骨外側上顆炎と病態が似てることもあり

学校ではさらっとしかやらなかったので

テニスそのものから調べ直しました

参考にしたのはこの本



上腕骨外側上顆炎との違いというかテニス肘での注意点は


・テニス肘の主な原因はインパクト時にあること


・骨膜炎、滑液包炎、撓骨神経圧迫を合併するケースもあり

・フォアハンド型とバックハンド型でメインの位置が違う

ちなみに統計的にはバックハンド型(上腕骨外側上顆炎)が多いです

フォアハンド型は上級者に多いみたいですね

治療方針の基本形はあまり変わらないので

ここではテニス肘を起こす要因についてアウトプットします

大きく 個人要因 と 環境要因 2つに分けられます

テニス肘.png

@頻度と筋力

プレーする頻度に対し、対応できるだけの筋力・柔軟性が無い 

⇒ オーバーユース(使いすぎ)につながりやすい

Aフォームの不具合・経験不足

力がボールに伝わりにくい・余分な力が入る ⇒ 手打ちになりやすい

⇒ 肘への負担増

B関節のしなやかさ

手首などが硬い ⇒ やはり負担増

Cフットワーク不足

ベストな打点で打てない ⇒ 無理な体勢で打つことになる

D(結構重要)社会背景

例えば

仕事がコンピュータ関係(もともと指に負担) ⇒ 負担かかりやすい

普段の生活で体全体を使ってない ⇒ 手打ちになりやすい

などです

それぞれに対応策が考えられると思いますが


結構、体の使い方が重要です


テニスに限らずスポーツでは

必要時に、身体の各部が


順序良く


タイミングよく



動く必要があります


それぞれの練習(テニスならテニス)と並行して

動きのトレーニングも必要なんじゃないかと思いますね

筋トレも筋肉つけるやつより、動きに合わせたものの方が本番で役立ちそうだし

実際スッゴいマッチョはスッゴい選手になるかといったら違うし

動きの連動パターンはタグクラウドの『レポート』の欄にアップしてあります

軽く参考にでもしてみてください

臨床医学総論(6)便秘A治療よりも予防が大事

予防は原因から考えればいいわけです

@食物繊維を摂る

A十分な水分を摂る


※注意事項

カフェインやアルコールは脱水を起こします(消化器の水分を減らす傾向あり)

B何はともあれ運動ですよ(コーラックの宣伝でもやってるし)

お腹さするだけでも効果あります

あと床(布団の上×)で大の字になって伸びをすると下腹ダイエットにもつながります


宿便貯まってる系の方は、この大の字に


うつぶせで頬杖ついて骨盤をカカトで叩く(10回くらい)動作


を1週間もすればスッキリいくはず

C十分な排便の時間

これ意外とミソです

トイレで座ったら少し余裕を持って待ちましょう

タグ:症候学

2008年02月24日

臨床医学各論(6)上腕骨外側上顆炎(鍼灸治療)

治療方針は


疼痛緩和 ⇒ 筋力回復


です

刺す部位は

@外側上顆の圧痛部分

A前腕伸筋群の圧痛部分

Bトリガーポイント

C当該部分にあるツボ(合谷とか)


が基本です

あと

熱感がない、慢性であるなどの場合は

同時に灸(かまやミニとか)をすると効果が上がります(刺す部位の近く)

ただ熱いと筋収縮しちゃうので

熱くなりそうだったら取り除いてください

アフターケアは円皮鍼を圧痛部位に貼り付けて

基本治療メニューの出来上がり

これで治りが遅い場合や効果ないときは

経絡テスト(後日レポート)や中医学の経筋を使った治療に切り替えてます

臨床医学総論(5)便秘@便秘の概念と原因

T.概念

日本内科学会の定義では

3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態

となっています

見る部分はだいたい3つ

@排便の無い期間の長さ(排便が3日以上無い、週に2回しか出ないとか)

A排便の困難さ

B残便感


であります

随伴症状は 腹痛、吐き気、腹部の不快感など

ちなみに下痢・軟便の状態でも便秘になることはあるんです

U.原因

便秘はその原因から2種類に分類されます

@器質性=腸に障害がおきていて腸管が狭くなっている

A機能性=腸の機能低下or機能異常(麻痺とか)


さらにこれらを起こす要因をみていくと

1.食物や食物繊維の摂取が不十分(咀嚼不十分)

2.薬の副作用

例:カルシウム剤、鎮痛・静剤、制酸剤(ガスターとか)、鉄剤(貧血の人)

利尿剤(モデルに多い)、抑うつ剤など

3.ホルモンやストレス、生活環境(リズムがかなり重要)


などが挙げられます

タグ:症候学

2008年02月23日

臨床医学総論(4)頭痛C頭痛と睡眠

頭痛は睡眠に悪影響を及ぼします(逆もありますが)

危険度が高いものとして

夜間に目が覚めてしまうものから挙げていきます

クモ膜下出血

群発頭痛 (たまに片頭痛も含む)

二次性頭痛

目覚まし時計頭痛などです

患者さんが緊張型頭痛だった場合


夜中に痛くて目が覚めるようなことはありません


また、朝起きぬけの頭痛で考えられるのは

脳腫瘍

群発頭痛/片頭痛

うつ病

肺疾患(睡眠中炭酸ガス濃度が上昇し血管拡張を招くため)

睡眠時無呼吸症候群(理由は肺疾患と同じ)

副鼻腔炎

高血圧(お年寄りに多い。朝の自律神経不安定が原因?)

カフェインや鎮痛薬のリバウンドによる頭痛

などです

鎮痛薬飲んでる人結構多くて、止めたほうが良いですよ、といっても


大抵聞き入れてくれません(あきらめました)


その他Drから聞いた事を書いておくと

群発頭痛は真夜中(2時、4時など)に起こりやすい頭痛です

そして頭痛の恐怖から不眠となることが多いそうです

片頭痛は睡眠により改善するケースもある(ただ、寝すぎも頭痛の原因になります)

また、週末や休暇に十分な睡眠を取ったことが発作の引き金となることがあるようです

睡眠時無呼吸や夜間の歯軋りがひどい場合も早朝頭痛を起こすそうな

アスピリンは深い眠りを妨げる為、朝方頭痛多くなる模様(でも処方してんだよね)

ある種の薬(フェニルブタゾンやインドメタシン)は倦怠感や眠気を生じます

治療しながらでも良いので睡眠への影響を聞いてみてください

結構皆さん悩んでますよ
タグ:症候学

臨床医学各論(5)上腕骨外側上顆炎(一般)

名前の通り外側上顆の炎症です

@病態

チャートで大まかな流れを描くとこんな感じ

フロー.png

A診察のポイント(4つ)

1.当然ながら外側上顆付近に超圧痛があります

2.負荷かけて陽性反応でます

トムセンテスト…手関節背屈負荷

中指伸展テスト(名前のまんま、伸展するとき負荷かける)

(イスがあったら)チェアー・テスト…肘伸展位でイス持ち上げる

3.(患者さんがX線撮ってたら)これ(上顆炎)だけなら変化無いはずです

4.腫れてる ⇒ 他の疾患or合併を疑います

B保存的治療

基本安静ですが、これきちんと守る人はよほどまじめな方です

一般的なのはストレッチや等尺性筋力訓練などかな


もちろん鍼灸も効果あるわけでその辺は次回アップします

2008年02月22日

臨床医学総論(3)頭痛B危険な頭痛

危険な頭痛についてですが、その兆候として挙げられるのが

@いままでに経験したことがない頭痛

A普段と違う頭痛(いつもと質や量が違う)

B今までで最悪の頭痛

C激烈な頭痛

D高齢者の初発頭痛

E進行性、徐々に悪化あるいは持続的な頭痛

F病感が強い(患者が憔悴している)

G神経症状(麻痺、複視)を伴う頭痛

H精神症状を伴う頭痛

Iてんかんを伴う頭痛

J項部硬直のある頭痛

K発熱、発疹を伴う頭痛

L突発する頭痛

M朝方、未明に多い頭痛

です


多くね


と思われるかもしれませんし

実際そこまでの患者さんはファーストチョイスで鍼灸選びません





上の項目に1つでも該当してるなら

いざというとき病院に行けるように心の準備をしておくだけでかなり違うと思いますよ

実際、epg*の所もてんかん持ちの患者さんがよく治療来たりします

薬を飲んでる旨をこちらから聞かない限り向こうは言ってきません

言ってくれる方もいますが、言ってこないものとした方が安全です

しかし、危険な頭痛の鑑別必要でもこんなにやってる時間無いよ

っていうのが現場の意見だと思います

そういう場合は次の3つの質問をすると軽くスクリーニングできるそうです


確認する事項は『最悪』『増悪』『突発』の3つ(Dr談)


@「これまでで最悪の頭痛か(最悪)」


A「増悪しているか(増悪)」


B「突然発症か(突発)」



この3つを確認して


どれにも該当しない場合 ⇒ 危険性はほとんどない


全部該当する ⇒ 可能性は低いが注意は必要だそうです



頭痛と睡眠は結構関係が深いので次回はそれについてアップします
タグ:症候学

2008年02月21日

臨床医学総論(2)頭痛A原因

頭痛の原因はなかなか特定できません

だいたい次の6つの機序が単独or複合して出現することが多いです

@血管から起こる頭痛(血管性頭痛。代表的な血管性頭痛は片頭痛)

A精神・筋の緊張から起こる頭痛(緊張型頭痛)

B頭蓋内の疾患からの頭痛(牽引性頭痛、炎症性頭痛)

C神経痛(三叉神経痛、後頭神経痛など)

D関連痛(耳鼻科、歯科の疾患が多いです)

E心因性(抑うつ性頭痛、身体表現性障害、妄想による頭痛など)


治療院で圧倒的に多いのはAの緊張型頭痛だと思います


@も多いんですがこれ単独なら


鍼よりも薬飲んだほうが早いよという意見が圧倒的多数を占めます


これで治療院来る患者さんは相当悩んでるか

どれかほかのものを併発していると考えたほうが安全ですね

タグ:症候学

2008年02月20日

臨床医学総論(1)頭痛@概念と疫学

頭痛

これが主訴で治療院来る患者さんはそんなに多くないんですが


愁訴としてはかなり多いです


頭痛は頭部に感じる痛みのうち、表面痛でないもので

様々なタイプの痛みを含んだ幅の広い症状概念のことです


要は『頭が痛いこと』です


ただ、致命的な疾患のサインになってることや

いろんな原因が考えられることから最低限の鑑別が必要だと思います

とういうことでepg*が学校時代学んで内容をアウトプットしておきます

まず疫学について

日本人の3〜4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」であると言われています

そのうち2200万人が緊張性頭痛

840万人が片頭痛

1万人が群発頭痛といわれます(群発にはまだ2回くらいしか出会ったことありませんが)

命に関わる頭痛(クモ膜下出血・脳腫瘍など)は、毎年3万人に発生するようです

男性よりも女性のほうが頭痛の症状を訴えることが多く

筋緊張性頭痛の6割、片頭痛の8割が女性です

これ、女性に多い理由の1つに

生理時に頭痛を伴う場合が挙げられます

生理中にエストロゲンが血中から減少し

それがセロトニンになんらかの影響を与えて

片頭痛を引き起こしやすくなるからではないかとも考えられているんです

疫学はこんな感じ

ただ、epg*がクリニックで頭痛の患者さんに聞いてみると


緊張型と片頭痛を同時に起こしてる方が1番多いですね


さて、頭痛の原因はどんなものがあるか

次回アップしていきます

タグ:症候学

2008年02月19日

臨床医学各論(4)椎間板ヘルニアC一般的な治療法

無症状の椎間板ヘルニアの方も結構います。

そんなことから椎間板ヘルニアは

その症状によって治療法が決まり、存在している事が治療の対象にはならないんです

椎間板ヘルニアの治療は、原則的には保存療法であります

整形外科では

鎮痛剤、牽引や温熱療法などが含まれ

さらに、神経ブロック療法が適応となることがあります


あともちろん鍼灸もね


現在ではほぼ7,8割がこれらの保存療法です


保存療法で効果ない場合、手術が考慮されるわけなんですが

なるたけ手術しないほうが予後が良いです(だって経験者も腰痛で来るからね)

手術適応は、一般に、排尿障害が絶対手術適応とされています

さらに、筋力低下、激しい痛みを伴う場合などに手術が考慮されるんですが

手術したからと言ってそこまで痛みが減るわけではないようです

ちなみに、epg*の短い経験からみると

足が冷えやすい患者さんは『委中』をゆっくり押してあげると改善されます

治るわけではないんですが、その場で効果がでるので患者さん喜ぶんです

あと当該神経根のでる椎間関節にうまく入るとかなり良くなります

朝起きぬけに痛い患者さんには腎陽を補うイメージの治療も結構ウケが良いです

あと、これはプラシーボ(偽薬)なんですが

治療後にもう一回検査(SLR)すると患者さん自身が治療効果を確認できて評判いいです

このときの検査のポイントは


痛みが出ないようにやること


結構精神的に痛がってる患者さんも多いのでここで痛みでなくなると


『あ、治ってる』


と勘違いしてくれる方もいるんです(別にヘルニア引っ込んでないけどね)

まぁ試してみてください


マクロ診察学(3)面接時の聴き方テクニック




質問

@当たり障りない質問

例:今日はどうされました? とか

A特定の話題に絞った質問

例:そこんとこ(頭痛についてとか)もっと詳しく とか

B選択肢を提示する質問

例:腰は右左どっちのが痛いですか?

CYes、Noくえすちょん

例:食欲ありますか? とか

聴く

@黙って聴く

Aあいずち&それから

B繰り返す

Cクリアにする


これは医療面接じゃなくてもいいので、治療しながらやってみてください

結構使えます
タグ:診察

2008年02月18日

マクロ診察学(2)医療面接で聴くこと




大きな項目で言うと4つ


@主訴、現病歴(なんで治療院にきたのか


A解釈モデル(患者さんが自分の病気をどう思ってるのか


B症状に関する7項目


位置、質(『しびれ』でも運動麻痺かもしれないし知覚過敏かもしれないし)


量(症状の強さとか)、時間的経過(発症から今までの症状変化)


状況(どんな状況で起こるか)、寛解増悪因子、随伴症状


C既往歴、患者背景、(家族歴)



家族歴は何かの折で言いと思います

それよりも患者背景を聴く方が治療には有益です

タグ:診察

臨床医学各論(3)椎間板ヘルニアB検査

学校ではSLRなどの簡易検査法を学びます

SLRも筋が張っているのか、ちゃんと神経的な刺激がいくのか区別する必要があり

それをふまえた上で

30°未満で痛み ⇒ 脊柱管狭窄の疑いも視野に入れる

30〜60° ⇒ 普通にヘルニア?

60〜85°くらい ⇒ わからない

みたいな流れになります

梨状筋症候群の場合は普通にSLRやった後

足を外旋させてSLRやって確認すると良いです

外旋させたときに痛みが軽減orなくなれば梨状筋による神経症状とみてOKです

ホントにヘルニア?と思ったときは

仰向けで寝たときに腹圧をかけてもらうとヘルニアの人は痛がります

さて、ここでは他に病院でどんな検査されてるかアップしておきますね

@X線検査

椎間板ヘルニアそのものはX線に写らないんですがよくやられます

年齢を召された方だと圧迫骨折の併発をしていることもあるので

その検査もかねてやってるところ多いようです

AMRI検査

椎間板ヘルニアの診断には、極めて有用です

メリットは、侵襲性が無く、容易に画像上でヘルニア形態を把握できることなんですが

欠点は、CTに比べ、空間的分解能に劣ることがあること

激痛を伴う場合安静が困難な為MRI撮影自体が困難なことなどがあるそうです(Dr談)

手術などを前提としない場合だいたいこの2つで鑑別してるようです

次回は一般的な治療の仕方です

臨床医学各論(2)椎間板ヘルニアA症状

腰椎椎間板ヘルニアの場合

症状は、片側の下肢痛が多いですがたまに両側で症状がでる患者さんもいます

下肢痛は、当該椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により生じると考えられてます

疼痛、しびれなどの自覚症状に加え

障害された神経の支配領域に感覚障害(冷え、ほてりなど)を呈したり

運動神経の麻痺による筋力低下を訴える患者さんが多いです

稀に、排尿障害を呈する(S2-5症状)患者さんもいます

教科書には、上位腰椎椎間板ヘルニアの場合

腰痛(いわゆるL2障害)や股関節痛(L3障害など)を訴えることもあるけど

それ以外の場合、腰痛は訴えないのが典型的であると書いてあります

そういう患者さんの場合、結構、足が痛いのを訴えてくる患者さんが多いですね

次回は検査です

2008年02月17日

臨床医学各論(1)椎間板ヘルニア@概念

臨床医学各論で最も多く出会う病気の1つが『腰痛』です

患者さんのほとんどは整形外科でこう診断されてます

(レントゲン見て)『腰椎の何番と何番が狭まってますね。ヘルニアです

治療院に来る患者さんでもヘルニアと診断されてくる患者さん多いと思います

治療において何が変わるわけでもないんですが

ある程度疾患について知っておくことは患者さんの信頼を得るのに+になりますので

今回は椎間板ヘルニアについてアップします

何事も学ぶときは概念(〜は…である)から学んだほうが理解しやすいです

椎間板ヘルニアは椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態です

椎体と椎体の間には人体最大の無血管領域と呼ばれる椎間板が存在してます

椎間板は

中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを多く含む線維輪からできてます


この髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアです


椎間板ヘルニアは


下位腰椎(L4/5, L5/S1) が最多


次に下位頚椎に多く、胸椎には少ないです

胸椎に少ないのは

胸郭により、椎体間の可動性が頚椎や腰椎に比べ少ないことによるみたいですね

椎間板ヘルニアは、よく動いたり負荷のかかる脊椎の部分で起こりやすいようです

次回は症状です

2008年02月15日

マクロ診察学(1)本当のインフォームドコンセントはムズカシイ




診察は総合的なチカラが必要になります

解剖学、生理学、臨床医学総論、各論、医療面接、心理学…

挙げればきりがありません

患者さんから得た情報と勉強してきた内容をつき合わせ

合致する(近い)状態を推測し、状態を改善させるための方針をたてる

治療のキモであります


このコーナーでは

診察に必要な項目と各教科とのつながりをアップしてきます


まぁ、この本買って読んじゃうほうが早いんですけどね


初回は誤解されがちな


インフォームドコンセント


学校の試験でも出た単語かと思いますし、先生たちも言ってるでしょう

インフォームドコンセントは施術者−患者関係を円滑にするのに重要だよって


多分字面や保身以上の重要性はありません。ムリだし


インフォームドコンセントとは

(患者が)医療者から

医療行為の内容、危険性、効果、他の選択肢などについて

適切かつ十分な説明を受けたうえで

患者さんがそれを理解し自発的に選択・同意すること


とされています

これ、鍼灸やその他の医療類似行為の現場で

可能だと思いますか?

危険性、内容はまぁ良いとします

個人差大きいので効果や他の選択肢についてきちんと説明するのは難しいですし

何より説明内容を患者さんが理解しないと成立しないんです、コレ

いくら『気がね…』って話したところで専門学生でも『は?』って感じなのに

患者さんに通じるはずないですから



コレが成立する条件には

@内容、危険性、治療効果が客観的に評価・比較できる

A他の選択肢にどういうものがあるか把握している

B患者さんが内容を理解・選択できるくらい知識がある

の3つは最低でも必要だと思います

試験では必要なので一応意味ぐらいはおさえたほうが良いですが

健康マニアで弁論好きが多いアメリカと違って

日本でインフォームドコンセントはなじまないと思います

施術者−患者関係を円滑に保つなら、うわべだけのインフォームドコンセントより

きちんとした礼節を備えてる方がなんぼかポイント高いです
タグ:診察

2008年01月29日

link the rings

中医学基礎の記事は図の完成待ちなので

久々に学習方法をアップします。今回は2年生のときの勉強思考

2年生からいよいよ応用科目に入ります

解剖生理学は

病理学や臨床医学各論へ

東洋医学概論は

東洋医学概論U(学校によっては中医学)へ

実技も臨床がらみになってきて、本格的な勉強に移行していくわけです

2年生のときにやっておいたほうがいい勉強は


各教科のリンク


です


わけがわかりません


という意見が多いかと思いますが

要するに各教科をつなげて考える習慣、方法をこの学年で身につけること

です

例えば経穴と生理学をつなげるなら

なぜ要穴は手足に多いか

みたいな感じにつなげて勉強する習慣を今からやっておくと

2年生の後期には国家試験の勉強がいらなくなります

ホントです

別段その分野勉強してなくても答えがなんとなくわかるようになります

そうすると3年生になったときに

就職活動やら自分のやりたい勉強やらにゆっくり手をつけられるようになるわけです

色々つなげてみてください

絶対得します

つなげ方のヒントなんかはおいおいアップしてきます

ちなみに

なぜ要穴が手足に多いか

生理学的な説明なら一応されています(探してみてください)

ヒントは頚膨大と腰膨大です
タグ:勉強法

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