2008年05月30日

マクロ解剖生理学(20)尿管から先の話

解剖学の試験的なことはほとんど図のイメージ通りで通用すると思います
ちなみに
・膀胱三角は尿管の開口部(2点)と尿道の開口部で囲まれた三角のことで
ここだけ伸び縮みしません
・尿道括約筋には2種類あって
尿道起始部の尿道括約筋(平滑筋
尿道末梢の尿道括約筋(横紋筋
といいます
おしょんをガマンするのは外尿道括約筋の方です


尿管.png


●排尿について
最終的に膀胱の収縮2つの尿道括約筋の弛緩が起これば排尿できるわけで
それを起こすために何が働くかたどれればOKです

・膀胱の収縮 
橋の排尿中枢 ⇒ 骨盤神経の副交感神経線維の活動亢進 ⇒ 膀胱収縮

・内尿道括約筋の弛緩
橋の排尿中枢 ⇒ 腰髄の下腹神経(交感神経線維)の活動低下 ⇒ 弛緩

・外尿道括約筋の弛緩
大脳皮質運動野 ⇒ 陰部神経(運動神経線維)の活動低下 ⇒ 弛緩

クドいようですが、このなかで自分の意思が関与できるのは陰部神経のところだけです
小さい子が漏らしちゃうのはこの部分(大脳皮質によるコントロール)が未発達だから

ちなみに、蓄尿は排尿反応のほぼ逆で覚えとけばOKです

2008年05月25日

マクロ解剖生理学(19)腎臓Aその機能


腎臓の機能を大きく3つに分けると

@排泄
排出 ⇒ 体液量一定
電解質排出 ⇒ 浸透圧一定
H+の排出 ⇒ pH一定
●不要物質捨てる

A再吸収
●有用物質(グルコース・アミノ酸などなど)

Bホルモンの産生・分泌
●エリスロポエチン ⇒ 赤血球産生へ
●レニン ⇒ アンジオテンシン系発動(血圧上昇)へ


です



腎臓.png

@とAは尿生成と関係します

尿生成の流れ

糸球体大きな分子(タンパク質・血球・脂肪など)以外をろ過します
このとき関係するチカラは
・ろ過を推進する ⇒ 糸球体の血圧
・ろ過をさせない ⇒ ボーマン嚢内圧と膠質浸透圧
糸球体の血圧(押し出すチカラ)が
ボーマン嚢内圧と膠質浸透圧(戻すチカラ)を超えた分だけろ過されるんです
これを有効ろ過圧っていいます

尿細管で要るものと捨てるものを選別(再吸収と分泌)します
ここでまず押さえておくべきは
グルコースの再吸収量は100%ってことですね

尿量
健常人で1日800〜1600mlです
(400〜500mlを乏尿、100ml以下を無尿、3000ml以上を多尿といいます)

腎臓は尿を作ることで血液(血漿成分)を調節・浄化する装置です
尿の量・濃さを変えることで体液の状態を一定に保とうとしてるんです
なので
この辺はいろんな横文字・専門用語多いんですけど

それが何をするのかに注目すると働きを理解しやすいと思います

例えば…
バゾプレッシンの働きは水の再吸収促進です
水再吸収しちゃうんで尿量は減りますね
なぜ再吸収するんでしょうか?
水を再吸収 ⇒ 血液の水分増える ⇒ 血漿濃度は薄くなる(浸透圧低下)
この(浸透圧を低下させる)ために水を再吸収するんです
こういった流れを重視すると生理学の試験でひねられても間違えないでしょう

つづいてホルモンの話ですが
この辺は試験で出ても働きくらいなもんなので
ちょっと東洋医学と関係ありそうな話を1つ
腎臓から作られるレニンは直接関係無いんですけど

中枢神経系内で作られるレニンは記憶力と関係があるそうです

腎虚で物忘れがひどくなるって症状はまさかこの関係を言ってるんでしょうか?!
まぁ腰の腎兪に刺して脳内のレニン分泌が盛んになるかどうか定かではありませんし
そもそもそんな実験した人もいないでしょうしね…
でもしかし、もし実際にそんなこと(脳内のレニン分泌に影響する)が起こるとしたら
その関係に気づいてた昔の人ってスゴ過ぎ
 

レニン.png

2008年05月23日

マクロ解剖生理学(18)腎臓@解剖学で使う知識

@位置
腹膜の後ろにあります
●右側は肝臓があるので、右腎は左腎よりちょっと低い位置にあります

Aカタチ
●外層の皮質、内層の髄質に分けられます
皮質には腎小体と尿細管の迂回する部分があり
髄質には尿細管の直行する部分、ヘンレループや集合管があります
集合管の出口にあたる部分は腎杯、腎杯から腎門の間は腎盂(腎盤)です
●腎臓の内則中央(腎門)からは腎動脈、静脈や尿管が出入りします



腎臓2.png

B血管系
腎動脈 ⇒ 葉間動脈(弓状動脈を形成)⇒ 小葉間動脈 ⇒ 輸入細動脈 
ここまでは普通なんですが腎臓はここで2つのルートに分かれます
●他のと同様に器官の栄養に向かうルート
これは毛細血管を通って上と同じ名前の静脈(小葉間静脈とか)を経て腎静脈に行きます
●尿生成に向かうルート
毛細血管(糸球体)⇒ ボーマン嚢 ⇒ 尿細管 ⇒ 集合管 ⇒ と続き尿になります

2008年04月16日

マクロ解剖生理学(17)泌尿器系概略

久しぶりに解剖生理学のアップです
今回は泌尿器の概略について書いていきます

泌尿器は、一言で言うと排出器官です

ヒトは体内環境を一定範囲内の状態に維持する恒常性をもっています
なので、体内と体外との物質のやり取りには制限があり
栄養分の取り込みや、不要な老廃物の排除は、専用のシステムが用いられているんです
泌尿器は、この排出システムに当たります

泌尿器の役割は
体液(血液)から,老廃物などの不要な物質を濾過、選別
高濃度に濃縮するなどして蓄積、適宜体外へ排出することです

この過程で通過する通り道を尿路と呼びます

泌尿器系を形成する器官はこのひとたち
●腎臓 − 血液から尿をつくる器官、血液を濾過した後、濃縮する
●尿管 − 腎臓と膀胱をつなぐ管
●膀胱 − 尿を一時的に溜める袋状の器官
●尿道 − 膀胱にたまっている尿を体外に排出する管


2008年03月02日

マクロ解剖生理学(16)腸(小腸と大腸)

腸は、大きく小腸と大腸の2つに分けられます

小腸は十二指腸、空腸、回腸に分けられ

大腸は盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸に分けられてます


名前だけ見ると大腸のがでかそうですが

小腸(6mくらい)、大腸(1.5mくらい)で

圧倒的に小腸の方が大きい(てか長い)んです

T.小腸

・構造

@十二指腸

十二指腸は、胃の幽門から続く小腸の最初の部分です

膵頭部を囲むようなC字型をしているのが特徴で

長さは約25cm、上部、下行部、水平部、上行部の4部に分けられます

下行部には

膵管と総胆管の出口である大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)

副膵管の出口である小十二指腸乳頭

が開口しています

下行部から水平部までは腹膜後器官です(問題では十二指腸全体をいいますが)

A空腸と回腸

ここは消化吸収のメインステージです

絨毛構造が発達しています

小腸の表面積を増大させ、吸収力を高めているんです

回腸にはパイエル板と呼ばれるリンパ節があり

腸管免疫に重要な役割を果たすといわれてます

でも、学校で教えてくれた解剖医の先生は

最近、剖検に送られてくる方の回腸に

パイエル板が 見られないor小さいことがある という事態があるそうです

腸管免疫は体を作る栄養物の関所です

ここの力が落ちてきていることと

いろんな新病が出現してきたことには何か関連があるかもしれないですね

そして

空腸と回腸は腹膜で包まれているんですが

包んでいる腹膜は2枚合わさった形になり、腸間膜と呼ばれます

・機能

十二指腸では

総胆管を通った胆汁や膵管を通った膵液が出て、消化&中和をします

その後の部分で

吸収メインにいきます


実は食べるときに入った空気も吸収されたりします

最近、お腹が張る原因として

空気を飲み込みすぎる傾向にあることも言われてたりするので

お腹張る方にがっついてないか聞いてみてください

U.大腸

盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸に分けられます

大腸の始まりは盲腸から。右下腹部に位置し後壁には虫垂がぶら下がってます

虫垂炎(いわゆる『もうちょう』)のとき右下腹部が痛いのはこの位置関係によるものです

まぁイレギュラーで左だったりするときもあるんですけど

結腸表面には、大網ヒモ、間膜ヒモ、自由ヒモと呼ばれる3本のヒモが存在していんですが

これらは縦走筋がヒモ状に集まったもので、この3本のヒモを併せて結腸ヒモと呼びます

解剖(見た目)における大腸の特徴です

・機能

栄養分の吸収は小腸メインでほとんどやっちゃうので

大腸では吸収された後の食物が運ばれ、その水分を吸収することにウェイトをおきます

っていっても教科書に書いてある通り

水の吸収でも小腸メイン(83%、大腸は17%)なんですけどね

2008年02月25日

マクロ解剖生理学(15)胃


@構造

食道につながる入口付近(噴門部

十二指腸につながる出口付近(幽門部

それ以外の部位(胃体部

の3部構成になってます

胃の上部で噴門に近い部分のことを、上だけど胃底部と呼んでます

全体が左側に弧状に湾曲しており

左側を大彎、右側を小彎と呼びます

小彎は網で肝臓とつながってるので胃がんの転移で重要です

胃壁は3層構造をしてます

胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層、筋層、から成り、筋層の外側は腹膜で覆われています

筋層も内斜走筋、内輪走筋、外縦走筋の3層あるのが胃の特徴です

粘膜には胃小窩と呼ばれる微細な穴が無数に並んでいて

底には胃腺とよばれる分泌腺が開口、この腺が粘膜の最下層までのびています

A機能

胃の機能は大きく3つ

@飲み込んだ食物をその後数時間程度まで貯留

A胃壁から分泌される胃液(塩酸)によって食べたものを酸性に保つことで殺菌

B消化酵素のペプシンによってタンパク質を分解(初期消化)

です

胃液を分泌する胃腺は

@主細胞 − ペプシンの前駆体であるペプシノゲンを分泌

A壁細胞(旁細胞) − 塩酸を分泌

B副細胞 − ムチン(粘液)を分泌 ⇒ 粘膜を保護


ペプシノゲンは、塩酸と出会うことでペプシンに変化 ⇒ 消化機能を果たします

忘れがちですが、胃には内分泌腺もあります

胃の幽門前庭部に存在するG細胞からは

ガストリン(胃の消化活動を活発化させるホルモン)が内分泌されます

こいつらは深い関係にあり

@食べ物が入ってくる

Aガストリンを血管内へ分泌 ⇒ ペプシノゲンの分泌、塩酸分泌を促進

ということで消化活動が活発になります

そして、食べ物が胃から十二指腸へ出てゆくと

十二指腸から内分泌されるセクレチン(後述)によってガストリン分泌が抑制

消化活動を停止する方向に向かうわけです


2008年02月24日

マクロ解剖生理学(14)食道

咽頭のあとに続き、食物が胃に送り込まれるときに通過する管のことです

@構造

ヒトの食道は、

成人で25〜30cmの長さで


気道(吸気の通り道)の後ろ側に位置します


胸部では大動脈弓などの後ろを通り


横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて胃の噴門とつながって終わります


食道には3箇所のくびれ、いわゆる生理的狭窄部があります(ココ重要)

@咽頭との接合部

A気管支の後ろを通る部位

B横隔膜を抜ける部位



何が重要さ?


物理的にストレスがかかりやすい ⇒ がんの好発部位です

食道に限らず消化管の壁は大きく3つに分けられ

内腔側から粘膜、筋層、外膜と分類されてます


食道粘膜は、物理的刺激の多い部分なので重層扁平上皮で構成され

食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくしてるんです


消化管の筋層は通常2層構造で

内側の筋は輪走筋、外側の筋は縦走筋にでできてます(いわゆる内輪外縦)



食道の特徴として

上部食道の筋は横紋筋メインで構成され

下部食道の筋は他の消化器官同様、平滑筋で構成されています

そして間は2つのブレンド(横紋筋と平滑筋)


『のどもと過ぎればなんとやら』の言葉通り

食道の粘膜の感覚は鈍感です

つまり、がんを発症したとき、初期では痛みを感じないことが多いということです

A機能

単純です。冒頭にも書いたように

咽頭から入ってきた物を胃に運ぶ


これだけです


ということで、言い換えれば食道に消化機能はありません


おまけ



食道の蠕動運動は逆立ちしても変わりません

2008年02月23日

マクロ解剖生理学(13)舌

はり・きゅう師国家試験の解剖で、よく舌の問題が出されます

舌診に関係するからなんでしょうか?まぁみてきましょ

舌は消化器、運動器、感覚器などの多彩な面を持ちます

T.構造

舌を構成する舌筋群は横紋筋です(平滑筋ではありません)

重層扁平上皮に覆われ

舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しています

舌乳頭(4つ)

@糸状乳頭

機能としては、食物をなめとり易くすることですかね

ネコで発達してるというとイメージしやすいかと

A茸状乳頭

あっかんべーしたときに見える赤い点です

胎生後半と乳児期には茸状乳頭の上皮に味蕾が点在するらしいんですが

成の茸状乳頭は味蕾がほとんどないのが一般的です

オトナになると味覚が変わる原因(?_?)

B葉状乳頭

舌の側面にある長いヒダ状のやつ

C有郭突起

分界溝の直前に並ぶ大きな乳頭


U.機能

最初にも書きましたが

消化器のはじめ として

音を作る運動器 として

味覚を感じる感覚器 として機能
します

V.舌の神経支配

感覚(触覚、痛覚)− 三叉神経と舌咽神経 由来

感覚(味覚)− 顔面神経(前2/3)と舌咽神経(後1/3) 由来

運動 − 舌下神経


2008年02月22日

マクロ解剖生理学(12)肺

気道と血管は肺胞で接してガス交換を行っています

肺胞の表面積は約60u(3DKが入るくらい)

これだけ表面積があるからガス交換がスムーズにいくんですね

@構造

肺は胸郭というカゴの中にあって横隔膜と肋間筋に下とカゴの網目を塞がれてます

肺の表面を覆っている膜を胸膜というんですが

肺を覆っている胸膜を臓側胸膜

横隔膜や肋間筋を裏打ちしている胸膜を壁側胸膜


といって名前が違いますので注意してください

臓側胸膜と壁側胸膜は辺縁で連続してて、一枚の扁平な袋になっています

この袋の中を胸腔と言うんです

イメージは風船(表が壁側、裏が臓側、中が胸腔)がいいかと

当たり前ですが、肺は左右2つあり、そして区別できます

肺は上から順に上葉・中葉・下葉(3つ)からなりますが

肺は上葉・下葉(2つ)からなるんです

左肺に中葉がないのは

心尖部が体幹の中心よりも左に寄っている分、スペースがないから


さて、肺の機能にいく前に気道と肺に分布する血管から書いてきます

A気道

気道=口や鼻から入る空気の通り道

気道の構成を順に書いてくと

咽頭(ここで1つになる)

喉頭(ここで食道から前方に枝分れ)

気管(縦隔で左右に枝分れして気管支に)

気管支は枝分かれして細気管支

細気管支の先端には肺胞がぶどうみたいになってます

B分布血管

肺に流れる血管には大きく2系統あって

機能血管と栄養血管といいます

機能血管=肺の機能(血液ガス交換)の為の血管

栄養血管=肺その物を養っている血管


機能血管は肺動脈


栄養動脈は気管支動脈



です

C機能


ずばり外気と血液のガス交換です


細かく見ていきます

肺が膨らむとき

1.横隔膜や肋間筋が胸腔を広げる

2.(胸腔が陰圧になることで)肺が立体的に引っ張られて受動的に膨らむ

この手順で肺は空気を取り入れる準備にとりかかるわけです

気管支はガス交換に使う空気を清潔に保つため

1.胚細胞は気管粘液を出して湿度を保つ

2.線毛細胞は線毛運動によって吸気に混ざった細菌を咽頭へ流し戻す

作用を日夜がんばってます

ちなみに肺胞では


拡散によってガス交換が行われてます(拡散の定義確認)



そして、これは肺直接ではなく、血圧がらみなんですが

肺の血管内皮細胞はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) を分泌(内分泌)します

この部分はホルモンや2年次に必要な知識になるかと

2008年02月21日

マクロ解剖生理学(11)心臓

@心臓の構造

心臓は二対の心房・心室、(右心房、右心室、左心房、左心室)から成ります


心室は収縮することで心臓外に血液を拍出する器官


心房心室へ血液を送り込む器官です


心臓のサイズは握りこぶしほどの大きさです(実物は結構おっきいですよ)

心臓は血液の逆流を防止するために4つの弁を持ってます

弁の位置は

右心房と右心室の間 − 三尖弁

右心室と肺動脈の間 − 肺動脈弁

左心房と左心室の間 − 僧帽弁

左心室と大動脈の間 − 大動脈弁

にそれぞれあります

A機能

心臓の働きを一言で言うと


全身に血液を拍出するポンプです


心筋には2種類あって

筋肉の収縮・拡張により血液を送る固有心筋

固有心筋を動かすための電気刺激の発生と伝導を行っている特殊心筋

があります

電気刺激は右心房にある洞房結節(キース・フラック結節)から始まり

右心房の下方にある房室結節(田原結節)へと伝わります

この刺激により心房の収縮が行われるんです

更に電気信号は房室結節⇒ヒス束⇒プルキンエ線維へと伝導

心室へと電気刺激が伝わっていく仕組みになってます

これら洞房結節、房室結節、ヒス束、プルキンエ線維を合わせて刺激伝導系といいます

B位置

よく心臓は左胸にある、みたいにマンガとかだとなってますがウソです

実際には胸のほぼ中央にあるんです

なので救命措置として心臓マッサージするときも胸骨の中央を押します

2008年02月20日

マクロ解剖生理学(10)白血球の働き

白血球は大きく3つに分類されます


顆粒球、リンパ球、単球です


今回はそれぞれの大まかな作用を書いてきます

@顆粒球

細胞質に菌を殺す顆粒があるからこう呼ばれます

好中球、好塩基球、好酸球に分けられます

Aリンパ球

抗体を使って異物に対して攻撃するタイプがいるほか

ウィルスなどの小さな異物に対しては、顆粒球ではなくリンパ球が中心となって対応します

NK細胞、T細胞、B細胞などの種類があるんですが

体液性免疫、抗体産生に携わるのはB細胞で

細胞性免疫に携わるのはT細胞です

NK細胞はがん細胞に対応する
と教科書ではでてますね

B単球

感染に対する免疫の開始に重要です

細菌などの異物を細胞内に取り込み、細胞内酵素を使って消化します

この後が重要です

断片化した異物を細胞表面に提示し、これをヘルパーT細胞に見せます

ヘルパーT細胞が指令を出すことによって免疫反応が開始されるんです

また単球は血管外の組織や体腔に遊走し、そこで組織固有のマクロファージに分化します

2008年02月17日

マクロ解剖生理学(9)赤血球の働き

赤血球は

O2の運搬・供給に特化した細胞です(移動は血管内のみ)

特徴は大きく2つ


@核がないこと(自己増殖しない)


Aヘモグロビンを含むこと(酸素と結合する)


です

ヘモグロビンの性質をあわせて書いておくと

ヘモグロビンは

O2多いとき ⇒ よくO2とくっつく

O2少ないとき ⇒ O2と離れる


という性質があります

この性質を利用して

肺(O2多い)で酸素と結合して

組織(O2少ない)で酸素を離すんです(組織にO2供給)

2008年02月16日

マクロ解剖生理学(8)血球成分のあらまし

今回は各血球の寿命とか数の分類をします

表にまとめました


血球.png


共通しているのは


最後はみんな脾臓で破壊されることです


あと白血球の寿命に差がありまくりですが

これは戦闘部隊の寿命が比較的短いことによります

異物を取り込んで殉職ですから(悲)

2008年02月15日

マクロ解剖生理学番外編 幹細胞ってなんなのさ

幹細胞とは失われた何らかの臓器を再構成する能力のある細胞

その能力が木の幹に似ていることから名付けられてます


最も能力の高い幹細胞は受精卵


卵割を繰り返して胚盤胞 という段階にきたとき大きく2つに分かれます

栄養外胚葉(表面覆う) と 内部細胞塊 です

栄養上皮は羊膜(胎児を保護)や胎盤(母胎とガス交換)になり

内細胞塊は分化担当です

分化ってのは細胞がある役割に適した状態にクラスチェンジすることです

内細胞塊から取り出した細胞ははある条件下で培養可能で

これが話題のES細胞(胚性幹細胞、胚から造った幹細胞ってこと)です

幹細胞の性質には必須の条件が2つ

@誘導によって何種類かの細胞に分化できる能力(多分化能

A多分化能を失わないまま(つまり自分と全く同じ能力をもった)細胞

に分裂できる能力(自己複製能力)をもつこと

です

しかし

幹細胞は同じ細胞が増えるだけでは機能を持った細胞が不足してしまいますし

増殖が終わってから分化するだけでは必要なときに必要な細胞を補充できません

では幹細胞はどうやって分化した細胞を補充しつつ同時にタネ切れも防ぐんでしょうか?

その答として考えられてるのが不等分裂です

これは分裂して2つに分かれた際

一方は分化予定の細胞に

もう一方はそのまま幹細胞にと

異なった2つの細胞に分裂するというモデル
です

こうすれば

同じ細胞(幹細胞)を増やしつつ、必要な細胞(分化した細胞)を補充できますからね

2008年02月14日

マクロ解剖生理学(7)血球産生 赤のチカラ


すべての血球は骨髄で産生されます


骨髄には2種類あって

造血能力のある赤色骨髄

造血能力のない黄色骨髄(脂肪になっちゃった)に分かれます

子どものころは すべての骨髄に造血能力がありますが

オトナになるにつれ長管骨の骨髄が黄色に変化

最後まで造血能を保つのは


椎骨、骨盤、胸骨、肋骨(体の中心と覚えると忘れにくいです)


などです

血球は骨髄の幹細胞から造られます

幹細胞

再生医療、ES細胞やらiPS細胞やら最近新聞によく出ますよね

そのキーワードとなるのが幹細胞です

次回はちょい本線から離れてこの言葉について紹介します

2008年02月13日

マクロ解剖学(6)血液概略

血液は

@全身を循環して

各組織に酸素(O2)や栄養素を供給し

組織で生じた二酸化炭素(CO2)や老廃物を組織から取り除く


A熱を分散して体温を均一に保つ

B身体に侵入した異物を取り除く

C体液のpHが傾かないように緩衝する

など多彩な能力を発揮し

血液中の各成分がそれぞれの役割を分担しています

成人の血液量は5リットルで体重の8%を占めていて

液体成分である血漿 と 細胞成分 からなります


血液.png

2008年02月12日

マクロ解剖学(5)細胞外液

細胞外液は内部環境として重要です

なんせ細胞は細胞外液からすべての活動源を得て生命活動を営んでますから

大きく3つに分けてみていきます

@電解質組成

ナトリウムイオンと塩化物イオンが多い(ナトリウムイオンは陽イオンの90%)

濃度は0.9%原始海水の組成に似ています

一方細胞はタンパク質(陰イオン)とカリウムイオンが多い

A体液量

ヒトは体重の60%が水分です

細胞外液は体重の20%あります(細胞内液は残りの40%)

この20%の内訳は血漿5%と間質液15%

1日の水分交換量は2.5リットル


B酸塩基状態

pHは約7.4に保たれています

これより低くなる(酸性が強くなる)⇒ アシドーシス

これより高くなる(塩基性が強くなる)⇒ アルカローシス


という状態になり

pH6.8以下 or pH7.8以上 になると死にます

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2008年02月11日

マクロ解剖学(4)原点ホメオスタシス

生理学の現象はここに帰結します

まず定義が2つ


クロード・ベルナールによる恒常性と


ウォルター・キャノンによるホメオスタシス
です


これは

個体の環境となる外部環境と対比して

細胞の環境となる細胞外液を『内部環境』としているところから話が展開します

クロード・ベルナールによる恒常性は

内部環境が一定に保たれているとしています

ウォルター・キャノンは

内部環境は一定ではなくある程度の範囲内に保たれるとし

生体外部から独立して内部環境をある範囲内に保つシステム

ホメオスタシスと呼びました

クロードとウォルターの定義の違いは

変化のない恒常性(ずーっと100)と

ある範囲内で安定しているホメオスタシス(80〜120の間をいったりきたり)

といった感じです

冒頭にも書いた通り

生理学はホメオスタシスを維持するために体の各器官がどう働いているか

っていうことを学ぶ学問といえます

なので 循環、呼吸、消化…など、どの分野でも


全体的な反応は0に向かうんです


そこに注目すると反応の経路、起こる現象も覚えやすいと思いますよ

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2008年02月10日

マクロ解剖学(3)器官と器官系

器官はさまざまな組織が組み合わさってできてます

例えば 胃だったら

上皮組織+平滑筋組織+神経組織+結合組織ということになります

器官系はいくつかの器官が組み合わさってできたもの

例えば消化器系は

胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓などが協力して行うシステムです

器官系にどんなのがあるかは教科書の章を見ればわかりますよ
タグ:勉強

マクロ解剖生理学(2)4大組織

組織は大きく4つに分類されます

@体を覆う上皮組織

A運動する筋組織

B情報をつなぐ神経組織

C余りの支持組織(他とのつなぎに相当します)


@の上皮組織について

・形で分類すると

jouhi.png

・働きで分類すると

上皮組織.png

のようになります

Aの筋組織は

筋の分類.png

のようになります

Bの神経組織は

情報伝達をメインにする神経細胞と、これを支持するグリア細胞からなります

この内容は神経系のところで詳しく書きます

Cの支持組織は大きく

支持組織.png

のようになります
タグ:勉強

2008年02月08日

マクロ解剖生理学(1)細胞

この部分の学習ポイントは

・細胞膜

・細胞小器官

・核の構造と働き


の3つです

@細胞膜について

細胞は細胞膜を介して必要なものを取り込み、不要なものを排出しています

細胞膜はリン脂質の二重層にタンパク質が埋まってる構造をしています

細胞に必要な物質の多くはタンパク質を介して細胞内に輸送されます

またタンパク質は受容体、酵素として働くものもあります

A細胞小器官について

表にしときました

細胞小器官.png

B核について

核の作用として大まかに2つ挙げると

・遺伝子を含み、細胞分裂に関与する

・タンパク質合成の指令に関与する


です

ちなみに遺伝子とDNAは別物なんでご注意ください

・DNA = 個体のすべての遺伝情報を持ったもの

   ⇒ 要するに個体の設計図

DNAはタンパク質と合体した染色質の状態で核内に存在します

高校生物で染色体というものがでてきますが、正確には染色体は分裂時のみ見えます

DNAの構成は 糖(デオキシリボース)+リン酸+塩基
DNAに含まれる塩基には

アデニン、チミン、グアニン、シトシンの4種類

この塩基の配列の仕方が遺伝情報になります

つまり塩基の配列の結果できた暗号が遺伝子なんです

・DNAはタンパク質の合成に関するすべての情報が組み込まれています

普段、二重らせん構造をしているDNAは

遺伝情報として用いる部分だけラセンを解いてRNAに写します

その情報(暗号)をリボソームにもってきて翻訳するわけです

翻訳した内容を元にアミノ酸を合成します
(集まってタンパク質に)


タグ:勉強

2008年02月07日

解剖生理学(0)解剖学を学ぶ前に

ここんところ勉強系のネタをだしてなかったので久々にアップします

解剖を学ぶときは

生理学を同時にやることが勉強を進める大きな手助けになります

これはepg*の考えなんですが


白地図を埋める作業


解剖学はこれに似ています

人体という広大な地図を解剖学的名称で埋めていくことが解剖学の勉強です

なので解剖学で問われるのは


どこに何があったか(どんな形か、どれくらいあるのか)


くらいなもんです

なので、勉強内容的にはそれほど頭を使いません。単純な作業です

しかし

人間、意味もわからない単純作業ほどつらいものはないわけで

覚えるためには特徴が必要なんです

その特徴づけに生理学はハマリ役

生理学は


体で何が起こってるか学ぶ学問です


言い換えれば

解剖学で出てくるやつらがどんな働きしてるのかっていう説明書のようなもの

同じ作業するなら、説明書読みながらやった方が早いですよね

図も生理学のが簡略化されてるので大よそのイメージ作りにも使えますし

ちなみにepg*は学生時代両方載ってる本使って勉強してました




これ解剖も生理もきちんと載ってて教科書の半額以下(2冊分だから1/4)なんですよ

学校協会ってマジぼったくり


タグ:勉強法

2008年01月06日

1年次の勉強指針

一年生時の学習の流れとしては

@まずそれぞれの科目に触れること

 1年で学ぶ基礎科目は学校によって違いはあっても、概ね以下のものでしょう

 解剖学 生理学 東洋医学概論 経絡経穴学

一言で言うと

 解剖学 ⇒ 具体的な構造物(骨、筋肉、内臓など)

 生理学 ⇒ 科学的に見たからだの正常な働き

 東洋医学概論 ⇒ 経験則から見たからだの働き

 経絡経穴学 ⇒ 治療点の位置


を学ぶ科目です

1年時のはりきゅう理論は


 鍼や灸の種類やその適応、手指消毒、鍼灸での過誤

について学べれば十分です。

学習のポイントは

解剖:@絵に描いて、名称をつけていく
    A教科書を読んで、文章から絵を完成させる
    B自分で動かせる部分は実際に動かしてみて、動作の用語と働きを覚える

生理;@章の始めにある学習のポイントを見て、大まかな流れと用語を確認
    A掲載されている絵を教科書の言葉を使って説明する

東洋医学概論;@五臓と六腑の名前と働きを覚える。
       A五行の相生・相克関係を図示できるようにする
       Bこじ付けでもいいので@とAを関連付けてみる

経絡経穴学;@まず用語に慣れる
      A教科書音読しながらそこを押してみる
      Bジャンルをしぼって(絡穴だけとか原穴だけとか)Aをやる

鍼灸の練習

はり;@とにかく自分を練習台にして刺しまくる
    A印をつけて刺す練習
    B筋や経穴を意識しながら刺す

灸;@とにかくちねりまくる
  A大きさを揃えて(米粒大とか)ちねる
  B自分にすえる

1年次の内容は 基礎 であり 土台 です

ここでコツコツ貯蓄していくと2年後がとっても楽です
タグ:勉強法

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