2008年07月27日

中医学の診察方法(0)弁証と論治

中医学には独特の診断治療システム『弁証論治』が存在します
今回はその基礎用語について

●弁証

患者さんの病態情報を収集するために『四診(望・聞・問・切)』をし
得られた情報に対して
、分析・総合処理を行って
『証候を判断すること』を弁証といいます

四診とは4つ診察方法で
見て(望)、においを嗅ぎ(聞)、質問して(問)、触れる(切)こと
それぞれ、病態の判断材料に使います

証とは

その段階ごとの病態を統括したもの(病変部位、原因、性質、邪気・正気バランスなど)

で、症(頭痛や咳、嘔吐といった具体的な症状・兆候のこと)とは区別されます

●論治

弁証から得た結果に基づいて、それに相応する治療方法を検討・施行することです
つまり
弁証が 治療決定の前提 であるのに対し
論治は 治療の方法・手段 です


epg*的に、弁証論治の特長は

『異病同治』、『同病異治』の観点で治療を進めることができること

にあると思います

漢字の意味の通り、
異なる病を同じ治療方針で治す(異病同治)
同じ病でも異なる治療方針を採ることが可能(同病異治)

ということです

例えば、『腰痛』についてみてみると
現代医学の場合、診断名が『腰椎椎間板ヘルニア』と、『筋筋膜性腰痛』とでは
治療方針が異なります(異病異治)



弁証論治の場合
病名が全然違うもの(ヘルニアによる腰痛、生理時の腰痛)でも

証が同じであれば同じ治療方針で臨みます(異病同治)し、

病名が同じ(腰椎椎間板ヘルニア)でも

証が異なれば違う治療方針で臨む(同病異治)わけです


ちなみに漢方薬も、同じく弁証による処方が本来の使用方法なので、
最近巷をにぎわせてる(?)漢方ブームは危険ではなかろうかと思います
効果が出ないだけならまだ良いんですけどねぇ…

タグ:中医学
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック