●どんな病証?
・温熱病のうち最も深く重い段階
・病変特徴は
耗血:(熱や慢性病で)陰血を耗傷すること
動血:(脈絡を灼傷、血を脈外に出して)各種出血
傷陰:脱液ともいう。陰液が枯渇したもの
動風
の4つです
●主な所見は?
上の4つの特徴から大きく分けると
@吐血、衄血、血便、血尿、舌質紅絳、はっきりとした斑疹
⇒ 動血
A意識障害、躁動(手足バタバタさせる)、手足の痙攣、頸項部の強直、両目上視
牙関緊急(咬筋の痙攣)
⇒ 耗血、動風
B持続する微熱、暮熱早冷(夜熱出て朝には解熱する)、五心煩熱、口咽乾燥、難聴
精神不振
⇒ 傷陰
C身体が痩せてくる、唇や舌が萎縮する、目が陥没する、歯が乾き艶がなくなる
傾眠、手足がピクピク動く、痙攣することもある
⇒ 傷陰、耗血
●治療方針と選穴
方針 : 清熱涼血
選穴 : 主に 足少陰経、足厥陰経穴、任脈経穴
手技 : 補法(督脈に瀉法も)。灸はダメ。
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