衛気営血弁証について学ぶ前に『温病』について少し触れておきます
温病は いろんな種類の外感熱病の総称 のことです
これらの主な特徴は
・『熱』であって、『寒』ではないこと
・病状は 化燥傷陰 に発展しやすいこと
の2つであります
各種の温病の名称は多岐にわたりますが
主なものは 風温、湿温、温熱 の三種です
それぞれの意味は
風温 : 発熱、咳、気急(呼吸困難)、口渇など肺胃熱盛の性質を持つ
湿温 : 発熱が退かず、胸悶、悪心、食欲減退、便秘下痢など湿熱阻滞の性質を持つ
温熱 : 高熱、面紅、口渇、発疹(広範囲の場合も)、心煩、酷いと神昏(意識混濁)
などの症候を特徴とするもの
といった感じ
これらはみんな一定の発展法則があり、衛気営血弁証で弁別します
ということで
衛気営血弁証は 温熱病の発展過程を病位・程度に基づいて分類したもの です
分類は 大きく4つの段階(衛分証・気分証・営分証・血分証)に分かれていますので
1つずつみていきます
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