●経穴数:20●気血:多気多血●(子午流注の)時刻:午前5時〜7時●経脈の循行今回はいろんな経脈と交会するのでちょっと複雑かも…
@示指の橈側縁に沿って上へ
A手関節部では長・短母指伸筋腱の間を通り前腕撓側前縁に沿って肘部外側(曲池)へ
B上に向かい上腕外側を経て肩峰前辺に沿って上に向かい
鎖骨後方(巨骨)に出て、
秉風穴(小腸経)と交会し
頚椎部の大椎穴(督脈)において手足の陽経と交会した後
C下に向かい
缺盆部(鎖骨上窩)に入るD下に行く途中で肺と連絡し、横隔膜を通過して、大腸に属す
D´支脈の方は缺盆部から頚を上行し、頬部を通過した後、
下の歯肉の中に入り
折り返り出て口唇を挟んで、
地倉穴(胃経)と交会、
左右両脈は人中(督脈)部位で交叉し、
左脈は右に、右脈は左に向かい
それぞれ鼻孔の傍らに至り、足の陽明胃経とつながる
また
手の三陽(陽明・太陽・少陽)経は肘にある合穴以外に
足にも
下合穴というのが用意されてます
ちなみに
大腸経の下合穴は上巨虚(胃経)です
●絡脈の循行前回書きませんでしたが、絡脈の名前はその経の絡穴の名前と同じです
なので大腸経の絡脈は偏歴といいます
走行は
@腕の後ろ3寸で上下に分かれ出る
A
下に行くルートは肺経の経脈に向かうB上に向かうルートは臂臑・肩髃の部位を経過し、下顎角部位に至り、歯肉に行き渡る
C分かれた支脈は
耳の中に入り宗脈(耳に集まる経脈)に会合する
●経筋の分布該当する部分を筋でいうと
胸鎖乳突筋、広頚筋、咬筋、笑筋、鼻翼突筋、側頭筋
僧帽筋(中部線維)、上腕二頭筋、長・短撓側手根伸筋、示指伸筋
ら辺だと思います
●経脈の症候実証系(気が有り余ってる):経脈の循行部位に発熱や腫脹が起こる
虚証系(気が不足):寒がりになり、温まりにくくなる
というのが基本で、また
本経に異常が出ると
歯痛、頚部の腫脹 が起こり易いです
経脈の異常を起こす原因は『津(津液の津)』によるものが多いようで
大腸経の経穴は『津』の関連病症を治すのに使えるみたいですね
ちなみに主とした関連症状は
口が渇く、鼻水(水っぽいもの)、鼻出血、喉が腫れて痛い など
●絡脈の症候実証系(邪によるもの):虫歯の痛み、
耳聾虚証系:
歯が冷たい、経気の流れが悪くなる
大腸経の絡脈は耳の治療にも使えるんですね
でも、邪によるものみたいなので、慢性のものには使え無いかも
突発性難聴の初期とかかな?
●経筋の症候
・循行部位につっぱり、痙攣などが起こる
・肩の挙上ができない
・頚部が強張って
左右に回転できない(横見るとかありえない)
寝違えの治療や肩の治療によく使います(効果高いです)
結構背中がポイント