2008年04月16日

マクロ解剖生理学(17)泌尿器系概略

久しぶりに解剖生理学のアップです
今回は泌尿器の概略について書いていきます

泌尿器は、一言で言うと排出器官です

ヒトは体内環境を一定範囲内の状態に維持する恒常性をもっています
なので、体内と体外との物質のやり取りには制限があり
栄養分の取り込みや、不要な老廃物の排除は、専用のシステムが用いられているんです
泌尿器は、この排出システムに当たります

泌尿器の役割は
体液(血液)から,老廃物などの不要な物質を濾過、選別
高濃度に濃縮するなどして蓄積、適宜体外へ排出することです

この過程で通過する通り道を尿路と呼びます

泌尿器系を形成する器官はこのひとたち
●腎臓 − 血液から尿をつくる器官、血液を濾過した後、濃縮する
●尿管 − 腎臓と膀胱をつなぐ管
●膀胱 − 尿を一時的に溜める袋状の器官
●尿道 − 膀胱にたまっている尿を体外に排出する管


2008年04月15日

リンク集追加

epg*が学生時代に参考にしていたホームページを紹介します

東洋医学に関する総合サイト:東洋医学について簡潔に説明されてます

船戸和弥のホームページ:およそ解剖学の資料としては1ではないかと
                   教科書レベルの数々段上です

痛みと鎮痛の基礎知識:痛みの勉強は鍼灸師にとって必須事項
                  このサイトはその辺の知識が充実しまくってます
posted by epg* at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

2008年04月14日

epg*の臨床日記(3)今日患者さんに言われたショックな一言

今日患者さんにこう言われました





(こっちをまじまじ見て)

患:『あなた、お子さんいくつ?

e:『いません(即答)』

っていうか結婚はおろか付き合ってる人もいません


患:『そうなの(驚)!? てっきりいるもんだと…』

そんなに所帯じみて見えるんだろうか

老けてるのは自覚してたけど、まさか結婚通り越して子持ちに見られるとは!
やはりこの濃すぎるヒゲが…

posted by epg* at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年04月13日

臓腑間の関係〜臓と臓の関係〜(3)心と肺

心は血を主り、肺は気を主るという働きがあります

このことから心と肺の関係は、血と気の関係に代表されます(気と血の関係参照)

●肺気が不足 ⇒ 宗気不足 ⇒ 血の運行が弱くなる ⇒ 心血が滞る
症状として 胸悶、動悸、息切れ など

●心気の不足(血脈の運行が悪くなる) ⇒ 肺の機能低下
症状として 咳、喘息、呼吸があらい・息苦しい など


タグ:中医学

2008年04月11日

臓腑間の関係〜臓と臓の関係〜(2)心と脾

この2臓もやはり『血』がらみです
っていうか心は基本的に『血』がらみで他の臓と関係します

心は血を主り、脾は生血・統血を主る
この2臓の場合、血の生成と運行という部分で関わります
●血の生成 : 脾気が充足 ⇒ 血がうまく生化される ⇒ 心の主る血も充足
●血の運行 : 心気の推動作用 + 脾気の統血作用 ⇒ 経脈中の血の運行を維持


両者がうまく働かない場合、血虚になることが多いですが
肝のときと違い
脾が絡んでるときは、食欲不振 と 疲れやすさ がキーです
あと、木剋土の関係から
もとは肝が調子悪くて脾に波及することも多いです(特に今の時期〜五月にかけては)




タグ:中医学

2008年04月10日

臓腑間の関係〜臓と臓の関係〜(1)心と肝

以前、五臓のおおざっぱな働きについてアップしました
今回は
それぞれの臓の関係をメインに書いてきます
初回は『心と肝』
この2つの臓が関係するのは
@血
A精神面

に関してです

@血 〜心は血を主り、肝は血を蔵する
心と肝は、血に関してそれぞれ
心:血を推動する(循環させる
肝:血量を調節する
という働きを持っています
心がポンプで肝がガイド役って感じのユニットですね
動いてるときは心がメインで働き
寝ているときは肝がメインで働いてます
仕事とかで『夜更かしが多い』って情報はこういう部分で役立ちそうです

ちなみに血絡みでいうと、夜更かしでは『血虚(不足)』になりやすく
メインに不足してる臓によって
●心血不足 ⇒ 動悸、不眠 など
●肝血不足 ⇒ 目がかすむ、爪の生えが良くない など
の症状が見られることがあります

A精神面 〜心は神志を主り、肝は疏泄を主る
血は精神活動の基礎物質なので
心と肝は精神・情志活動に大きく関与します
『精神的に起こる病変はまず心と肝を疑う』という格言(?)があるくらい

臨床上、多くみられるのは虚証(不足系)より実証(詰まり系)のようです
●心火 ⇒ 意識障害、うわ言、煩躁 など
●肝火 ⇒ イライラ・せかせかする、キレ易くなる、多夢、痙攣 など



タグ:中医学

2008年04月09日

気・血・津液〜相互関係〜(2)気と津液の関係

気と津液の関係は次の2つにまとめられます

@気が盛んなら津を生じ、気は液にしたがって脱す

津液は脾胃によって水穀から形成されます
なので
脾胃の気が盛んであれば津液の生産性は充足し、脾胃が虚弱だと津液は不足します
気の固摂作用も津液の分布、排泄のコントロールに関与します

一方、気は津液に従属しています
したがって
津液の消耗は、気の損傷も伴います(異常な汗は疲れ倍増)

A気は水を化し、水が停れば気も阻滞する

津液の生成・輸布・排泄は、気の気化作用・推動作用に依存しています(気は水を化す)
なので
気の作用が低下すると、津液の輸布が低下し、水腫を形成します
そして
水腫の形成は、気機の流通を妨げる原因になります(水が停れば気も阻滞する)

タグ:中医学

2008年04月03日

気・血・津液〜相互関係〜(1)気と血の関係

気も血も、人体の生命活動に欠くことができない基本物質です
機能面での相違はこんな感じ
気:動きを起こす、温める系
血:栄養する系
両者の関係をお互いの立場から見るとこんな感じ

@『気は血の帥』

血が行き渡るためには気が必要っていうことです

気は血に対して
・血を生む
・血をめぐらせる
・血を摂す(血脈から漏れないようにする)
という作用をもっていることから、このように言われているみたいですね

A『血は気の母』
@に書いたように血は気に依存して運行しています


同時に血は栄養を気に与え続けることで気の機能を持続させてもいます

もちつもたれつって感じですね

まとめると
気は血を運行するために
血は気を作り出すために

互いに依存しているということです

タグ:中医学

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